シーゲルの独り言☆パート2

こちらはパート2です~

初恋1.5 第8話 他校とのケンカ(パート3 :歓喜 ) 【シーゲルの青春小説】 中学生時代編(前編)

初恋1.5 第8話 他校とのケンカ(パート3 :歓喜
 【シーゲルの青春小説】 中学生時代編(前編)



※この物語はフィクションです。
 (80年代前半を時代背景にした物語です)
 
 


【この回のイメージ曲♪(その1)】
羯徒毘璐薫'狼琉 /  横浜銀蝿
http://www.youtube.com/watch?v=bbJBRARA1O8
 

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※パート2からの続き!
 
 
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学校の隣の公園に行くと…
○中のつっぱり(不良生徒)たちが…15人…たむろしていた…
遠くから観ていても…怖そうなヤツラだった…
 
「いいか、オレがイイって言うまで…
 絶対に手を出すんじゃないぞ…。」(3年生:野球部キャプテン)
 
そうキャプテンに念の押されてから…僕らも公園に入って行った…。
 
3年生は、受験前の内申書
そして…野球部やサッカー部などのケンカ沙汰による…
地区大会の出場辞退処分や、部活動の活動停止を考えてのことを…
よくよく言い聞かせての行動だった…。
 
野球部キャプテンは…勉強もけっこう出来る人だったから…
ケンカするのにも…僕らの同期の番格などのよーに…
後先を考えない無謀な行動では決してない…。
見張りも、後方支援も、最悪の場合も準備している…。
 
そーいう緊張した面持ちな3年生に対して…
無謀な僕らの2年同期の番格連中は、
ワクワクと楽しそうにしているキケンなヤツラだった…
だから…3年生が…2年の巻き添えを食わないように…釘を差したのだ…。
 
○中のつっぱりのヤツラの制服は「学ラン」だった…。
僕らのブレザーの制服とは違い…
「学ラン」を着ているだけで…強そうに見えた…。
 
対する僕らは…部活の途中で来たので…
野球部は、練習着の真っ白なユニホーム、
サッカー部は、練習着のジャージや、
スウエット、ウインドブレーイカーなどまちまち…
 
人数合わせて最後に参加した3年生の1人は…
制服のブレザーだった…
それも校則にきちんと則った…フツーマジメな生徒の制服だった…。
 
「あっ!○中(僕らの中学)のヤツラが来た!」(○中のつっぱり)
 
スグにケンカになるかと思ったが…
彼らは、一瞬、警戒し緊張した雰囲気になったが…
僕らの中学のほとんどの者が…運動部で…しかも練習着だってトコを見て…
ケタケタと笑い出した…。
 
相手と十分距離を置いてから…
「ここで待て!」とキャプテンが言って…。
野球部の「キャプテン」と「副キャプテン」だけが前に出た…。
二人は手に…金属バットを持っている…。
 
ちなみに…
野球部の「キャプテン」は、
前にも書いたように…名門高校のラグビー部に入って…
レギュラーで全国大会に出た人で…
運動神経は並みじゃナイ!
 
身長は180cm以上あって…体はガッチリしていて…
それでいて足も速く、俊敏さとパワーを供えている、
野球部では4番を打つパワーヒッターだ。
 
横についた「副キャプテン」は…
野球部では、最も陰険な人…
スラっとした無駄の無い…スポーツマン体型で…身長も180cm近い…
良く態度の悪い下級生の野球部部員をシメたり、練習でシゴいたりして…
野球部一、恐れられている…怖い先輩…。
 
ケンカしたのは観たことはナイが…
黙っているだけでも…怖い…陰険な先輩ってタイプ…。
ある意味、不良のヤツらより怖いし…、
ちなみに、僕も初めて先輩に殴られたのは…この副キャプテンだった。
 
ケンカの交渉役には…ピッタリの2人だった。
その二人が…手には「金属バット」まで持っている…。
 
さすがに…○中のつっぱりも…
初めは、練習着姿の僕らを見てナメていたのだが…
二人を見てからは…ナメた笑いも無くなり…警戒して…近寄って来なかった…。
 
「オマエらの頭は誰だ??
 いったい何をしにきやがった??」(キャプテン)
 
「誰だってきいてんだよ~!!!」(副キャプテン)
 
さすがに…陰険で怖い…副キャプテン…
野球部の練習で後輩部員をビビらせているだけはある…。
貫禄の一声に…相手中学のつっぱりも少しビビったようだった…。
 
そーいう…部が悪い…空気を感じて…
いかにも「オレが頭だ…」って顔をした…
真っ赤なVネックのセーターを着た…
でっかいパーマ頭をしたヤツが…
一人でガンをつけながら…前に出て来た…。
すると…後ろから2人付いてきた…。
 
それでも…キャプテンらが金属バットを持っているので…あまりは近づけない…。
でも…すごく貫禄があって…すごく怖そうなヤツだった…。
さすがは…相手中学の「番」って感じだった…。
 
「オマエか…○中の頭は…
 いったいウチの中学まで何しに来たんだ!」(キャプテン)
 
「何とか言えよ!コラっ!」(副キャプテン)
 
副キャプテンの恫喝は…ホントに怖いし…様になっている…
僕自身も怒られている感じがするくらいだ…。
 
相手の「番」は…副キャプテンらに…恫喝されて…カッとなったが…
周りのツッパリ連中が…弱腰になった…。
 
学校内じゃ…ツッパリやって威張っているけど…
運動部系とケンカするのは…初めてだったらしい…
 
タバコばかり吸って…
ぐーたらやって…やりたい放題やっている…
生活習慣の…不健康な「不良」連中が…
 
練習で鍛えた体で…自分らよりも「運動神経が良い」であろう一団に…
「ケンカして勝てるかな??」って直感で思ったのであろう…
 
あのキャプテンと副キャプテンの体と恫喝…
 
そして後ろにいる僕らも…
クラスや同学年でも…運動神経が良いスポーツマンだ…
 
2年とは言え、
「副番ヤナギクン」に、番格グループの不良サッカー少年4人に…、
同じ番格で根性の悪そーなバスケ部の「イイ男」、
 
僕らの野球部からは…
気合が入った燃える火の玉男「ゴトー君」、
イラっけが強く、すぐにカっとなりそうで…ケンカも強そうな「ミッチョン」、
背が大きくなって態度も大きくなってきた…不良デビュー寸前の「松田」、
 
眉毛が「時代劇」的な太く釣り上がった眉で…
目が悪くて…細目をしていると…
「ケンカを売っている?」と良く言われる目つきの悪い「僕」…(笑)
 
普段は威張っている「ツッパリ」達が…
この「運動部」連中に…
 
「果たしてケンカになったら勝てるのか??」
 
彼らの頭の中は…
それでいっぱいなのだろう…
 
「キタねーぞ…」(○中の番)
 
○中の「頭」は…
やる気満々で一人でもケンカを始めたいのだが…
金属バットを前にして…ヘタに動けない…
つい…弱気な言葉が「○中の番」のクチから出た…。
 
「金属バットなんて…キタねーぞ…」(○中の頭)
 
後ろにいる全員で…連携を取って一斉にかかりたいのだが…
弱腰になりはじめたツッパリは…
ヒソヒソと後ろでやり始めている…。
 
「オレたちは、オマエらとケンカはする気はねー!
 だから用がナイなら…さっさと帰れ!」(キャプテン)
 
この一言には…さすがの○中の「頭」もキレた…
 
「テメーこのヤロウ…ちょーしに乗ってんじゃねぇ~ぞ!」(○中の頭)
 
すると…
その「頭」の後ろにいた2人のツッパリが…「頭」を止めた…。
 
「○○ちゃん(○中の頭)やめろ…落ちつけ…」(○中のツッパリ)
 
「何だよ~!」(○中の頭)
 
「○○ちゃん(○中の頭)…アレ!」(○中のツッパリ)
 
すると…
いつの間にか…ケンカに不参加を表明していた…
野球部の部員や、サッカー部の部員、バスケ部の部員などが…
どっと…僕らの後ろの後方に集まっている…。
 
さらに…学校に残って…僕らのケンカを隠れながら見ていた一般生などが…
校舎の2階や3階、4階、そして屋上や非常階段まで…
ビッシリと…僕らを見守っている…
 
女子テニス部や、女子バレー部などの女生徒や…
ブラスバンド部などの「文化部」まで観ている…。
 
「えっ…??(驚)」(○中の頭)
 
○中の「頭」が校舎にいるたくさんの生徒たちを見て…
さすがに焦った…そして危機感を感じた…。
 
それを観た…校舎側の生徒が…
帰れコールや罵声を浴びせはじめた…
公園の僕らの後ろには…どんどん人が増えている…。
 
「……」(○中のヤツラ)
 
○中の「番」は…言葉を失った…。
 
「ヤバイよ…○○ちゃん(○中の番)…
 ここは黙って帰ろう…」(○中のツッパリ)
 
その「ここは黙って帰ろう…」の言葉を聞いた瞬間だった…。
 
キャプテンらの後ろにいた…「副番ヤナギクン」が…
突如…前に飛び出して着て…
相手の番の後ろにいた…ツッパリたちに…
 
「帰りやがれ~!」と怒鳴りつけて…
空き缶みたいなモノを投げつけた!
 
すると…僕らを見守る…校舎などにいる生徒のボルテージが最高潮に上がった!
 
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」って地響きのような声になった…
 
「うあわ~ああああああああああああああああ!!!」(○中のツッパリたち)
 
相手の一人かが…ビビって逃げ出した…
すると次々逃げ出した…
 
それを追いかけるよーに…
「副番ヤナギクン」が…
 
「やっちまえ~!」と怒鳴りながら走り出した…。
 
同時に僕らも…
一斉にかかった…
 
「うわああああ~(脅える)」(相手中学のつっぱりたち)
 
彼らは、一斉に逃げ出した…!
もちろん!○中の「番」も…全速力で逃げていった…。
 
「追うな!」
 
「手を出すんじゃねぇ~!」
 
キャプテンと副キャプテンは…
必死で僕らを止めた…。
 
真っ先に飛び出した「副番」だけが…
相手中のツッパリを一人引きずり倒して…
1~2発、相手を殴ったが…
 
キャプテンと副キャプテンが止めに入って…
相手はキズもなく…スグに立ち上がって全速力で逃げ出した…。
 
校舎などにいるケンカの行方を見ていた生徒全員が…
僕らの勝利に…大歓声を上げた!
 
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお~!☆」
 
相手中のツッパリは、全員逃げ帰ってしまった…。
 
みんなで大騒ぎをしていると…
さすがに…この大騒ぎに…
「何があった??」と…
何も知らない「先生」が数人飛び出してきた…。
 
「野球部とサッカー部が…
 ふざけているので…みんなで笑ってました…」(生徒)
 
この辺りじゃ…一番強い…と言われた「不良中学」も…
「数の力」ではかなわなかった…。
 
 
この一件で…
僕ら2年の「副番ヤナギクン」は…、
知名度を上げ…
 
3年生が現役でいる春から…
事実上は、2年の番格グループが…
ウチの中学を仕切ることになって…。
 
僕ら2年の番格の「多数派」不良グループは将来…
その「多数派(隣の小学校卒)」であるということを最大限利用して…
手のつけられないほどの…エスカレートして…大きな組織になっていく…
 
1クラスに…5人前後の番格の不良グループがいて…
そのほとんどが多数派。
2年が全6クラスで…30~40人の番格の不良グループになった…。
 
そして…僕らのよーな体育会などのマジメな生徒?だけど…
イケイケの人材が下部組織のよーになって…
1クラスに5人~10人くらいいる…
2年全6クラスで…50人前後いる…。
 
これによって…
他校の生徒が…学校の前に現れたりすると…
スグに…30~40人…場合のよっては…50~60人集められる…
近隣の中学では…「最強の中学」になってしまった…。
 
このケンカの前には…
ツッパリ(不良生徒)は…
3年生に3人だけだったウチの中学がだ…
 
今回のウワサを聞いた…他校の生徒は、
近隣の「隣の区」などからも…
ウチの中学に遠征してまで、ケンカしに来るようになったが…
 
ヤナギクンらの…2年の番格グループが…
集合をかけ…それらを全て…追い返してしまった。
 
これで…ウチの中学は…
「不良少年異常発生中学!」と…
地域であだ名さえれる…最強中学になってしまった。
 
そうなるには、もう一つ理由があって…
ウチの地元が、大きなマンションや公団の建設ラッシュで…
生徒数が、他校より大幅に増えていたので…
こんな大きな組織(不良グループ)になってしまったことも一理ある。
 
そして…当時は「横浜銀蝿」や「なめ猫」など…
「ツッパリ」や「暴走族」の組織も充実していたし…
ファッション感覚で人気もあったし…
TV番組の「3年B組金八先生」の第2シリーズや、
新聞、雑誌などで取り上げる「校内暴力」の記事影響で…
「校内暴力」や「学級崩壊」にもどんどんエスカレートしていく…。
 
荒れた学校になったエスカレート振りのお話は…
また次回ということで…
 
(つづく)
 
※この物語は、80年代前半を時代背景にしたフィクションです。