シーゲルの独り言☆パート2

こちらはパート2です~

異世界の戦国小太郎 第1話 月夜

異世界の戦国小太郎 第1話 月夜 【シーゲルの異世界戦国小説】

 

【この物語はフィクションです】

暇つぶしで書く…素人のお遊び小説ですので…

そこんとこヨロシクです~w

 

 

僕は…小太郎…

相模の国…小田原に住んでいる…漁師の子供…

 

世は戦国…

小田原は…国主、北条様のいる小田原城の城下だが…

近年は隣国の里見や、今川の軍勢と戦をすることが多い…

 

特に里見の軍勢は…

海賊衆が海を渡って突然現れては…

漁師町や近隣の村を襲っている…

 

小太郎の漁師町も…里見の海賊衆に襲われ…

親兄弟を亡くし…

小太郎は孤児になった…

 

孤児になった小太郎は…同じような境遇の孤児たちと…

共に漁師をしながら細々と生計を立てていた…

 

「小太郎…今夜は雲一つない月夜だよ…」(ヤス)

 

「こんな夜は…里見のヤツらが…襲ってくるかも知れないな…」(鈴木)

 

「うん…なんか…胸騒ぎがするよ…(怯える)」(シンちゃん)

 

「来るかな…白クジラのヤツラ…(緊張)」(アキラ)

 

「今夜は交代で寝ずの番をおこう…」(小太郎)

 

里見の海賊衆が…

小田原の城下の漁師町まで襲ってくるのには理由がある…

何でも…空間を飛び越せる能力を持つという…

「白クジラ」に乗って現れるからだ…

 

夜も深くなり…

小太郎の仲間たちは…一所に集まって寝ている…

小太郎は一人で…真っ暗な海をじっと眺めていた…

 

すると…突然、白クジラが次々と姿を現し…

波しぶきを上げながら…猛然と向かってきた…

 

「起きろ!白クジラだ!里見が来たぞ!!(叫ぶ)」(小太郎)

 

現れた里見の海賊衆は…

空間を飛び越える能力を持つ白クジラ…

その白クジラを従える能力を持つ「魔術師」によって指揮されている…

その「魔術師」は…

「里見八犬士」の一人で「犬飼現八」…

非道を繰り返す…槍の使い手であった…

 

白クジラには…幾重にも綱が巻かれていて…

その綱につかまり…一頭の白クジラに数十人の海賊衆が乗っている…

現れた白クジラは十五頭、

300を超える里見の海賊衆が…漁師町を襲った…

 

小太郎は…仲間の幼い子と女の子は逃がし…

小太郎とヤス、鈴木、シンちゃん、アキラの5人で…

自分たちの小屋を守るべく…武器を構えた…

 

そこに…里見の海賊衆が5人…

子供だけで集まっている小太郎たちを見つけると…喜びの奇声を上げた…

 

「おい!子供だけだぜ!オレたち付いてるな~(笑)」(里見の海賊衆)

「逃がすんじゃねーぞ!

 子供は高く売れっから一人残らず捕まえろ!(笑)」(里見の海賊衆)

 

里見の海賊衆は…一組になって襲いかかって来た…

 

小太郎の仲間…

ヤスは…小田原水軍の英雄の息子…

船を操り、海での戦いに長けている…

 

鈴木は…小田原城下町の役人の息子で…

教養があり、武芸全般に秀で、特に馬に乗った弓術が得意…

 

シンちゃんは…親の顔さえも解らない…捨てられていた孤児…

臆病者の弱者だが…不思議な力を持っている…

恐怖に怯え、危機を感じるとき…その不思議な力を発揮する…

 

アキラ…シンちゃんと同じ孤児だが…

数年前に両親と兄弟を里見の海賊衆に目の前で殺され…

復讐の鬼となっている…船乗りの息子だけに腕力が強く…

船の繪を持って力任せに暴れまわる…気性の荒い豪勇の子…柔術も使う…

 

そして小太郎…

小田原で有名だった漁師長の息子で…仲間のリーダー…

優しく大人しい子供だが…感が鋭く…勇敢で…聞き上手で…思慮深い…

何事も万能で、仲間から教わって…仲間と同等の力を付けている…

そして…自分では解らないが…何か不思議な力を持っていた…

 

子供と見くびって襲い掛かった里見の海賊衆は…

小太郎たちに一瞬のうちに倒されて…

縄で縛られて…小屋に放り込まれてしまった…

 

「へへへ~どうよ!子供だからって甘くみるなよ(笑)」(ヤス)

 

「小太郎…どうする?他を助けに行くか?」(鈴木)

 

「いやダメだ…里見の海賊衆を侮ってはいけない…

 屈強な大人たちが皆、殺されているんだ…

 ましては…俺たちは子供だ…

 侮れば…命を落とすことになる…我慢するんだ…」(小太郎)

 

「ちぇつ!悔しいなあ!(怒)」(アキラ)

 

「しっ!し…静かに…

 何か…恐ろしい気配のヤツが近づいてくる…(怯える)」(シンちゃん)

 

シンちゃんが指を指す方を見ると…

両手に大鎌を持った二刀流の小さな男が…

武器を持って歯向かう漁師町の屈強の大人たちを…

舞を舞うかのように…次々と切り裂いていく…

 

良く見ると…その小さな男は…小太郎たちと変わらない子供だった…

 

「おい!そこのヤツラ!

 そんな所に隠れていたって…わかってるんだぜ(苦笑)」(大鎌を持った子供)

 

その子供は…小太郎たちの気配に気づいたのか…声をかけてきた…

小太郎たちは…ゆっくりと姿を現した…

 

「何だ…子供じゃないか…(苦笑)」(大鎌を持った子供)

 

「オマエだって子供じゃないか!(怒)」(アキラ)

 

「おまえたちがやったのことを…俺は最初から気配で分かっていた…

 けっこうやるみたいだが…それでも俺の敵じゃない…

 大人しく捕まれば…俺の手下にしてやっても良いぜ…(苦笑)」(子供)

 

良く見ると…その子供は…なかなかの美男子で…自信に満ち溢れた表情をしている…

 

「断ったら…?」(小太郎)

「痛い目にあうだけさ…(苦笑)」(子供)

「………」(小太郎)

 

「どうせ痛い目にあうなら…

 大人しく従って…俺の手下になった方が良いぜ…

 

 従う意志が無く…

 我ら里見の害になるようなヤツならば…

 こっぴどく痛めつけて…奴婢として銀山に売り払い…死ぬまで働くか…

 この場で…俺に切られて死ぬかだ…(苦笑)

 

 ああ…そうそう…俺の名は…犬江親兵衛…

 ちょっとは聞いたことがあるだろう?(苦笑)」(子供)

 

「えっ!」(小太郎たち)

 

小太郎たちはその名を聞いて…緊張が走った…

 

子供は…「里見八犬士」と恐れられた…八犬士の一人で…

大鎌の二刀流で知られる…「犬江親兵衛」だった…

 

つづく