シーゲルの独り言☆パート2

こちらはパート2です~

初恋1.5 第1話 トラウマ 【シーゲルの青春小説】 中学生時代編(前編)

初恋1.5 第1話 トラウマ 【シーゲルの青春小説】 中学生時代編(前編)



※この物語はフィクションです。
 (80年代前後を時代背景にした物語です)
 
 


【このシリーズのイメージ曲♪(その1)】
岩崎宏美 銀河伝説



【この回のイメージ曲♪(その1)】
別離(ギターとオーケストラ)
http://www.youtube.com/watch?v=sA9JU1t3DQw
 

【この回のイメージ曲♪(その2)】
テレサよ永遠に
 
 

【この回のイメージ曲♪(オマケ)】
さらば宇宙戦艦ヤマト - ヤマトより愛をこめて(Kenji Sawada
 

↓↓
 
 
(前置き)
 
※このシリーズ「初恋1.5」は…
 「初恋」と「初恋2」の恋愛シリーズとの…
 中間になる「シリーズ」で…
 
 「初恋」の主人公「三浦信之」が…
 「中学生(2年生)」頃の物語で…
 
 時代背景は…
 1980年代前半…
 「校内暴力」が全盛だったころで…
 
 3年B組「金八先生」(第2シリーズ)や、
 「仙八先生」などと…
 同じ時代の時代背景のお話になります。
 
 物語の内容は…
 タイトルが「初恋1.5」となっていますが…
 
 「初恋(小学生編)」、「初恋2(中学生編)」で登場の…
 「スミレちゃん」(小学生時代の…信之の初恋の人)との…
 「初恋」を描いた…
 「恋愛小説」ではなく…
 
 1980年代前半…
 「校内暴力」が全盛だったころの時代背景で…
 信之(主人公)の苦悩や葛藤を描いた…
 「青春小説」なります。
 
 「ファン限定」でしか読めなかったものを…
 再編集して…読めるようにしました…w

 「初恋」シリーズの…
 
 パート1…「初恋(小学生編)」、
 
 パート2…「初恋2(中学生時代)」、
 (初恋2(1話~50話)リスト)
 
 (初恋2(51話~最終話)リスト)
 
 などと合わせて読んで見て下さい~b

 
 それでは…「初恋1.5」本編をどうぞ~b


↓↓
 


僕は…三浦信之…中学2年生…。


僕が、中学に入る前の…
小学校5・6年生の時…
「トラウマ」になってしまったことがある…。

一つ目の「トラウマ」は…「人の死」について…
映画「さらば宇宙戦艦ヤマト」を映画館で観て…
泣いて…泣いて…
さらに…
ヤマトやガンダム、戦車や飛行機、戦艦などの…
「戦争兵器」のプラモデル作りにハマる…
僕らを見かねた…「友人の父」が…
映画「二百三高地」(日露戦争を題材にした映画)を観たこと…

そして…
その「さらば~」と「二百三高地」の間に…
僕の大好きだった「おじーちゃん」が亡くなったことで…

僕は…「人の死」について…
強い悲しみを覚えてしまったんだ…。


二つ目の「トラウマ」は…「初恋と失恋」について…

小学校の時、友人に好きな子をバラされてから…
「絶対に誰にも言わない…」って心に決めた僕は…

小学校の3年の初めに転校してきた…
僕の初恋の女の子「スミレちゃん」と出会う…

「スミレちゃん」は…
同じクラスで…友人と同じマンションだったから…
良く見かけて、時々、一緒に遊ぶようになった…

と言っても…
初め…「スミレちゃん」は…
マンションの上の階や…
僕らが遊んでいるところから…
少し離れたところから見ていて…
 
僕らのバカさかげんに…
クスクスを笑っているだけだったのだけれど…

一人っ子でカギっ子の上に…
転校してきたばかりで…
友達もいなかったので…

僕らが遊んでいる声が聞こえると…
「スミレちゃん」は…いつも顔を出した…

きっと…寂しかったのだろうね…。


はじめ僕は…スミレちゃんのことを…
何でもないフツー子のように思えたのだけど…

僕らのクラスの女の子は…
男勝りっていうか…
男子を呼び捨てにして…
一緒に遊ぶような活発な女の子が多かったし…

それらの女の子は…
どことなく…元気で健康的という意味で…
「色黒」な感じがした…。

でも…「スミレちゃん」は…
北海道から転校してきた子なので…
色白で…か細くて…大人しくて…優しい…

同じ年なのに…
僕の「母」のよーな…印象を持つ女性だった…。

優しい眼差しで…僕らがバカをやっているのを…
いつも…少し遠くから…優しい笑顔で…見守っていてくれる…。


やっぱり…「スミレちゃん」は…
僕らの地元にいないタイプの女の子だし…

新しいマンションに住む…
一人っ子のカギっ子で…
どこか寂しげだけで…
優しくて…大人しい感じの女の子…
「スミレちゃん」…

白い花に…
薄く…ピンクや、紫色がついたよーな…
女の子…

イメージ的にも…
「スミレちゃん」は…
ピッタリの名前の女の子だった…☆

僕は…いつしか…
そんな「スミレちゃん」を…本気で好きになった…

「スミレちゃん」は…当時の僕にとっては…
まさに…女神のような存在の…女の子で…
僕の心の中で…僕の心の中にいる「スミレちゃん」に語りかけるような…
僕の「内なる神」のように…祭り上げていたように…大切に思う…
僕の「初恋」の女の子だった…。

僕がスミレちゃんを…
映画「さらば~」での…
ヤマトの「テレサ」とカブってみえるのは…
偶然ではない…。

僕にとっては…
テレサ」のよーな尊い女性だったんだ…。

しかし…その転校生の初恋の女の子は…
スグにまた…転校していってしまった…

僕は…「子供心に…」
胸が張り裂けるくらい…
「失恋」に悲しんで…泣いて…泣いた…

この小学生時代の「初恋の失恋」は…
僕の「トラウマ」となり…

僕は…全てが…
どーでも良くなってしまった…。

心に抱えた「悲しみ」の感情が…無気力になり…
感情をコントロール出来ずに…
夜一人で寝ている時…
布団の中で…良く泣いていることが多かった…

そんな「トラウマ」が…
僕の性格を…少しずつ歪みはじめてしまった…。


そして3つ目の「トラウマ」…イジメ。

イジメっ子っていうのは…
人の心が…弱っていることを…
敏感に感じる「生き物」のようで…

僕は…それまで…
イジメらしいイジメっていうのを経験したことは無かった…

まぁ~仲の良い者同士で…
ケンカとかぐらいはあったけど…
基本的には…
みんな仲良し子良しって感じだったし…
もちろん僕は…クラスのみんなと仲良しだった。

それが…僕に「心の傷」が出来ると…
イジメっ子には…僕の心が弱っているのが解るのだろうか??

自分のクラスで…
「友達には…元気がないね…」って言われるよーになり…

気分的に一人になりたいことが多かった…

そーいう時をねらって…
他のクラスのイジメっ子が…

「アイツ…今なら…
 イジメても…やりかえしてこないぜ…」

とばかりに…
僕が一人でいるときをねらって…
4人がかりでイジメてきた…

はじめは…からかったり…悪口を言う程度だけど…
一人でいる時の僕は…
「一人になりたい…」トラウマで無気力な僕だから…

悪口を言われたって…
黙っていたんだよ…

「別に…どーでもイイや…」って感じでね…

すると…
だんだん悪口が…エスカレートして…
プロレス技とかをかけるようになってきて…

今考えると…当時の「トラウマの僕」は…
イジメを受けて…悲しんで…ツライ思いをしている…
「悲しい自分に酔っていた…」というか…

今までだったら…
「ヤメロよ~!」って反撃も出来るし…
友達だってたくさんいるから…
友達と一緒にいればイジメられるハズがない…

それに…僕は…イジメとか見ると…
「弱い者イジメはヤメロよ~!」って…
止めに入るタイプだった…

だって…
僕の小学校時代の「人生の教科書」は…
宇宙戦艦ヤマト」で…「愛の戦士」だったんだよ…(笑)

古代進」のように…
「正義と愛のために戦う人間」だったんだよ…(笑)

とにかく…
「悲しい自分に酔っていた…」というか…
どーでもイイって…無気力になって…

この悲しみやイジメに耐えることで…
僕の願いが…神様に届いて…
僕の愛する「スミレちゃん」を…
僕の地元に帰してくれるんだ~☆って…
一人で…泣いて…祈っていましたね…。

でも…そんな僕の…
心の傷や…イジメや…無気力などの「トラウマ」を…
感ずいてくれたのは…

大好きだった「おばちゃん」や「母」だったし…
僕のことを良く面倒を見ていてくれた…
図工の先生が…
僕の異変に気付いてくれた…。

でも…時代は…
インベーダーなどの「TVゲーム」の時代になって…

僕の小学校時代の「人生の教科書」…
宇宙戦艦ヤマト」の…
「愛の戦士」の精神は…

ゲームをやりたいという…
「お金欲しさ」に…
次第に…「悪さ」をするようになっていったんだ…。


そして…
僕は…中学に入ると…

「トラウマ」に浸り…黙ってイジメを受けるような…
「精神修行」や「願掛け」を行うよりも…
部活に入って体を鍛えたい…って思うようになった…

それは…もちろん…母やおばーちゃん、
そして「図工の先生」のすすめがあってのことだが…

僕は…中学で…「野球部」に入った…。

「野球部」に入ったら…
当然、イジメは無くなった…。

でも…中学では…
僕の小学校の卒業生は…半分半分に別れて…
僕の中学と、隣の中学に分けられて…
隣の小学校は…全員僕の中学に入ってきたので…

隣の小学校は…「多数派」…
僕らは…「小数派」になった…

圧倒的な多数派に押される…
そんな状況下でも…奇跡的に勝ち進んでいく…
「ヤマト」の精神は…

「ウソくさく…ありえないく…思えてきて…」

「ヤマト3」がTV放送される頃には…
「愛の戦士」の精神…
つまり…「愛と正義」の精神が薄れ…

社会現象ともなった大流行の「インベーダー」などの
「TVゲーム」が…
僕らの心の悪を引きずりだしていく…

「TVゲームをやるお金欲しさ」に…
ワルさをして…不良になっていく…僕らがいた…

この三つのトラウマによって…
僕の歪んだ精神が…無気力だけでなく…
時には…感情が押さえきれなくなってしまっていた…。

心が弱くなった状態を長く続けていた…
結果だろう…
感情が張り詰め…綱渡り状態になっていて…

僕の友人の間では…
さっきまで…無気力で…大人しくしていたと思ったら…
急に…カッとなって暴れ出す…

暴れてると思ったら…
今度は…何も無かったかのように…
大人しく…無気力に戻っている…

精神の芯が…細いのだ…

「やる気」も続かなければ…
「怒り」も持続しない…
大人しく…無気力ってだけでもない…

精神の芯が…細く…弱いのだ…

中学の同級生は…
こんな僕を…
狂犬病」って言っていた…。

そして…80年代…
「校内暴力」が社会問題となっていた…
荒れた中学生時代は…
当然、僕の中学にも…影響を与え…荒れ始める…。

そんな中で…
僕が好きだった…
「ヤマト」の曲は…
「愛と正義」を歌っている…
理想と現実の矛盾に…
悩み苦しむ当時の自分がいた…

今思えば…
もし…小学校時代に…
「ヤマト」の出会えず…
ヤマトの「愛の戦士」の…
愛と正義の精神が無かったら…

そして…
もし…僕のトラウマに感ずいた…
「母」や「おばーちゃん」や「図工の先生」がいなかったら…

僕は…完全に…
自分の感情がコントロール出来ない…
暴力的な性格だけの人間になって…

暴力の「力」だけの世界の中で…自分を生きて…
目も当てられないような…
「不良」になってしまったことだろう…。
そんな僕を救ってくれた…
ヤマトとのヤマトの愛の歌と…
母と祖母らの愛に…
心から感謝を捧げます…☆

そして…僕の中学時代の物語は…
今…ここから始まる…。

(つづく)