初恋1.5 第９話 ケンカ・ライバル？（僕は出る杭？） 【シーゲルの青春小説】 中学生時代編（前編）
初恋1.5 第９話 ケンカ・ライバル？（僕は出る杭？）
【シーゲルの青春小説】 中学生時代編（前編）
※この物語はフィクションです。
※この物語はフィクションです。
（80年代前半を時代背景にした物語です）
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【この回のイメージ曲♪（その１）】
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僕は…三浦信之…中学２年生…。
あの地元周辺地域で…最強中学と言われていた…
「○中」が…
ツッパリ（不良生徒）が３人しかいなかった…
僕らの弱小中学に…
15人も仲間を連れて乗り込んできたのだが…
野球部のキャプテンと、副キャプテン、
そして…僕と？？
同期２年の「副番」こと「ヤナギクン」の活躍…
さらには…
僕をはじめ２年のケンカ参加者と…
後方で僕らを見守り続けた…
大勢の生徒たちによって…
見事、ケンカや負傷者も無く…
○中のツッパリを追い返すことに成功した！
この「○中とのケンカ事件」をきっかけに…
僕ら２年は…
３年生公認みたいな形で…
どっと…ツッパリ（不良生徒）が増えてしまった…。
フツーなら…３年生に…
「２年が調子に乗ってんじゃねぇ～！」って…
シメられちゃうトコですが…
運動部や文化系部活動が盛んで…
マジメな生徒が多い…我が中学では…
高校受験を前にした３年生は…
ツッパリの服装や…ケンカなどして…
内申書や推薦に響くのがイヤで…
３年の先輩方に、迷惑かけずに…
挨拶とかをキチンとすればイイってことで…。
僕ら２年の番格が…
跡目を継いじゃった形になり（代替わりした）…
２年の夏前だと言うのに…
２年の番格連中は…
パンチパーマをかけて…、ボンタン（太いズボン）を履いて…
本格的に「ツッパリ」デビューしてしまいました…。
もちろん！２年のツッパリ・デビューの先頭を切ったのは…
僕ら２年の…武闘派の実力者…
「副番」こと「ヤナギクン」で…
パンチパーマに…ボンタンを履いて…
堂々とネクタイをはずし（制服はブレザー）…
さらに…開襟シャツまで着てきた…
本来ならば…ここで先生方が…ビシっと注意すべきなのだが…
僕ら２年を受け持つ…担任の先生は…
ことごとく大人しい先生ばかりで…
キチンと注意することが出来なかった…。
すると…番格グループが…
一人また一人と…
パンチパーマや、ニグロ、アイパー、アフロ、オールバック、リーゼント、
ツッパリの髪型に…、ボンタンを履きはじめて…
あっと言う間に…
２年のツッパリ（不良生徒）が…大量発生してしまった…
そーなってしまうと…
カッコだけでは飽き足らず…
遅刻、早退はあたりまえ…
授業はサボる…途中で抜け出す…途中から現れる…
タバコを吸って…ＪＲ駅前のゲーセンに出入りして…
他校の生徒との…ケンカやトラブルなど…
たびたび問題を起こすようになった…
校内では…
特に…タバコを吸う生徒が目立って多くなり…
トイレや屋上、建物の外付けになっている「非常階段」、体育館のウラは…
彼らツッパリ生徒の…
「休憩所」となり「喫煙所」となった…。
そんな彼らとすれ違うと…
タバコの匂いが制服に染み付いているよーになった…。
地域のウチの中学の通り名（あだ名）は…
「不良生徒異常発生中学」と呼ばれるよーになった…。
こうなると…もう…
大人しい…２年の担任の先生たちでは…
誰一人彼らのエスカレートする行動を…
止められるモノはいなかった…。
そして…あの「○中とのケンカ事件」に参加した…
ヤナギクン（副番）以外の僕ら２年生は…
サッカー部に多くいる…
番格の不良グループたちは…
当然、ツッパリ・デビューして…
同じ番格グループの一人で…
僕のことを目の堅きにしている…
バスケ部の性格が悪いがルックスがイイ「イイ男」も…
虎の意を狩る…ツッパリ・デビューした…
「イイ男」は…
性格が悪いだけに…僕にとっては最悪な気分だった…。
同じ野球部では…
身長が伸びて…デビュー間近だった「松田」は…
まだカッコは大人しい方だが…
番格グループに入って…副番ヤナギクンに…ベッタリになった。
しかし…
みんながみんな不良になったワケではない…
「ゴトー君」はいつもどーりで…
別に…って感じだったし…（笑）
ケンケンやトシ坊は…
不良はイヤだ…
あの時のケンカは…
マジで怖かった…って毛嫌いする者もいる…。
そして…
あの「○中とのケンカ事件」をきっかけに…
逆に…「もっと、ちゃんとしなきゃ…」って思い出した者もいた…。
僕をライバル視して一時期仲が悪かった「ミッチョン」は…
「もし…あの時…ケンカになって…処分を受けて…
野球が出来ないよーになってしまったら…？？」
と考えて…
急に悟り始めて…落ち着いた感じになった…
練習態度、生活態度も一層「マジメ」になり…
僕を敵対視していた「イラっけ」も消え…
どことなく…優しく…明るい「好青年」になった感じがした…。
残念なことなのは…
せっかく「ミッチョン」とはイイ関係に戻れたのに…
彼と同じクラスになることは一度も無かったので…
廊下ですれ違う時に…挨拶する程度の…
友達付き合いは…まったく無くなってしまったことだった。
さて…
いよいよ僕の話だが…
あのケンカ事件で…ただ参加して…
野球部のキャプテンの…
後ろに立っていただけの僕だったが…
僕は意外に…「高い評価」を受けた…。
「さすが…ノブユキ（僕）は…
オレら（野球部のキャプテンやサッカー部の先輩などの３年生）ことを…
裏切らなかった…
あの時、ノブユキが行くって言って無かったら…
他の２年の参加も少なかっただろうし…
その結果、オレらは…少人数でケンカしに行って…
逆にボコボコにされていたかも知れなかった…」（３年生の先輩たち）
そして…僕のことを…
「アイツ（僕）は根性ありますよ」
と言って…
「副番：ヤナギクン」が…
僕を推薦したことも…大きい…。
この「副番ヤナギクン」の「推薦」と…
「アイツは根性ある」発言が…。
けっこうウワサになって…
僕の人生の道のりを…少し方向を変えてしまった…。
そう…たとえば…
あの…僕のことを異常にライバル視する…
「イイ男」などは…
ますます…僕のことを…
「一度はやっつけないと…」って…
今以上に…僕をライバル視する最悪の結果になった…。
僕は中学の時…
「タイマン」をはったのは…
7～8名…
どれも…僕と同じくらいか…
ちょっと上か、ちょっと下って感じの人物が…
「ライバル心」むき出しで…
僕は…そーいう彼らの…
「標的や目標になった」…ことだと思う…。
そう…僕は「出る杭」になって…
あちこちから…
「打たれる」よーになったのです…
売られて僕がケンカを買わなかった…相手も含めると…
10名以上に…ケンカを売られているでしょう…（涙…）
たとえば…
はじめは、親友だった「イモ男（イモオ）」…
彼とは…１年～２年まで同じクラスで…
もうしょっちゅうケンカした…数えきれないくらいだが…
一番最初に…
「イモ男」があんまり僕のことをバカにするものだから…
カッとなってクラスのみんなのいるところで…
本気で殴り飛ばしてしまい…彼に「ハジ」をかかせてしまったこと…
「イモ男」は…その「１度の負け」が悔しくて…
僕をライバル視する…プロレス技に持ち込んで…彼はリベンジを果したが…
その時、なかなかギブアップしなかった僕を…
「副番ヤナギクン」が…
「オマエ（僕）は負けたけど根性がある」と…言ったことで…
「イモ男」は…
そのリベンジ勝ちも…スッキリした気持ちでは無かったからだ…。
今は、良い関係になったが…野球部の「ミッチョン」もそうだし…
負け犬が吠える「イイ男」…、
そして２年になって同じクラスになった…
「ミッチョン」と同じような関係の…
「コーツン」という友達もそう…
彼（コーツン）も…
「ミッチョン」と同じく…
「小学校」の時は…僕の友達だったんだ…。
他にも…
男子テニス部の「貴成（タカナリ）」…
彼も同じ小学校卒で…
ちょっとしたことでケンカになったし…、
それから…２年のクラス換えで…
隣のクラスになって「イイ男」とつるんでいる…
「クマ」というやつとも…ケンカになった…
「クマ」って…あだ名は…
体が大きくて太っていて…色が白いので…
「白熊」みたいだからだ…。
で…
２年の僕のクラスの中の…
番格グループの僕のクラスの頭（リ－ダー）
「マルちゃん」…
彼（マルちゃん）とは…
スグに友達になれたけど…
クラス替えで同じクラスになった時は…
一番に…マルちゃんに…ケンカを売られた…
僕が…クラスで…「頭をはる」とでも思ったみたいだった…。
「マルちゃん」は…
実は…病弱で…色白…
学校は良く休みがちの生徒だった…
「オレの寿命は…長くはナイんだ…」などと…
時々冗談か本気かワカラナイことを言っていたが…
ぜんそく持ちみたいな感じだった…。
その病気のせいなのか？？…
「マルちゃん」は…
どこか哀愁が漂っていて…
どこか僕らより大人びて見えた…
明るく冗談が好きな…性格の良い男で…
ケンカは買うが…
弱い者イジメはしない…
正義感のあるツッパリ生徒だった…
僕が知っている番格の不良連中の中では…
一番仲が良かったツッパリだった。
他にも、一切ケンカは買わなかったけど…
（そんな恐ろしいこと…出来ません…）
あの副番にべったりになった夏デビューの「松田」、
一年の時の、超～問題児「小太りな男」…
「太っちょ山崎」（※「初恋２」に登場）
ずっと後で話ですが…
３年の時には…
「副番ヤナギクン」にも…僕はケンカを売られることになる…。
これらはみんな…
僕から…「ケンカ」を売ったワケじゃない…
彼らが…僕に「ケンカ」を売ってきたんだ…
僕は…
ケンカするより…みんなと仲良くする方がイイ…。
こ－して…「○中とのケンカ事件」以降…
僕の評価が高まった「良い面」もあれば…
必要以上にライバル視され…
ケンカに巻き込まれる…
「悪い面」もあった…。
中学２年生の…夏前のことでした…。
次回の記事は…
その「良い面」の最大の影響…
「初デート？」の記事に…お楽しみに！☆
※この物語は…80年代前半を時代背景にした…フィクションです！
（つづく）
