シーゲルの独り言☆パート2

こちらはパート2です~

初恋1.5 第10話 初デート!?(パート1) 【シーゲルの青春小説】 中学生時代編(前編)

初恋1.5 第10話 初デート!?(パート1)
 【シーゲルの青春小説】 中学生時代編(前編)


※この物語はフィクションです。
 (80年代前半を時代背景にした物語です)
 

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【このシリーズのイメージ曲♪(その1)】
岩崎宏美 銀河伝説
http://www.youtube.com/watch?v=0gMRMb7X9MM

【このシリーズのイメージ曲♪(その2)】
[ 蘇る金狼_2011 ] 松田優作 × 前野曜子
 

【この回のイメージ曲♪(その1)】
お前サラサラサーファーガール...  横浜銀蝿
http://www.youtube.com/watch?v=68CFXn1JGAQ

【この回のイメージ曲♪(その2)】
横須賀Baby ・ ぶっちぎりRock N Roll / 横浜銀蠅

 
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僕は…三浦信之…中学2年生…。

僕が…中学2年の春~夏くらいのお話です…。
 
中学2年生になってスグに…
あの「○中とのケンカ事件」の後…。
けっこう僕は…「話題の人」の一人だった…(笑)
 
悪い意味では…前回のお話のよーに…
僕のことを…多くの同級生から…ライバル視されて…
「出る杭」となって…打たれることになったのだが…
良いことも無くは無かった…
「初デート!?」のお話である…。
 
中学2年生になって「クラス替え」が行われて…
僕は…「2年B組」になった…
多数派(隣の小学校卒)の…今までほとんど話したことが無い…
新しいクラスメイトが…たくさん出来た…。
 
だけど…担任の先生は…最悪?なことに…
1年の時の担任と同じ…「新任の女先生」だった…。
 
(これで…2年になっても…僕のクラスは荒れるな…)(僕:三浦信之)
 
そんなことを考えていたが…実際その通りになった…。
 
先生の言うことは聞かず…授業中でも大声でおしゃべりをして…
番格の不良グループのクラスメイトは…
遅刻・早退、授業を途中で抜け出したり、途中から入ってきたりする…
 
まぁ~その学級崩壊の「荒れぶり」は…
後のお話で書くことにしますが…
 
2年のクラス替えで…
新しいクラスで新しいクラスメイトになっても…
1年の時、以上に…「学級崩壊」していた…。
 
救いがあるとしたら…
僕のクラスは…僕と性格が合いそうなヤツばかりで…
暴力やイジメにはしる…本当の悪(不良)は…ほとんどいなかったこと…。
 
その点…
1年の時のクラスや、他のクラスに比べると…
この2年B組は…比較的…平和で過ごしやすい??環境でしたね…(笑)
もちろん…一部を除いてことで…
この後、クラスを二分する…クラスの頭(リーダー)争いが起こるワケなんだけど…
それは…後々のお話ということで…
 
ただ…隣のクラスに…
あの顔はイイけど性格が悪く…僕のことを極端にライバル視している…
「イイ男(イイオ)」(あだ名)がいることで…顔を会わせる機会が多くなったことだ…。
その隣のクラスには…そんなに悪いヤツでもないが…
暴れん坊の「白熊(クマ)」(あだ名)がいた…。
 
同じクラスには…
僕とのケンカ常連の友達で…
僕をライバル視する「イモ男(イモオ)」が…また僕と同じクラスになった…。
それでも「イモ男」とは…
こんなに年中ケンカしているのに…なぜか良く一緒に遊ぶことが多かった…。
 
僕の学校の校舎は、L字型になっていて…
1学年に8クラスあるのだが…
L字型の片側には、教室が2つと理科室などの専門室があり、もう片方は、教室が6つ。
 
僕らのクラス(2年B組)は…
その教室が2つしかない方の校舎なので…
A組とB組の生徒だけで…
トイレも水道も…混雑しないで…ゆったりと使えるし…廊下も広く使えたので…
10分休憩などを利用して…
タオルを結んで…飛ばない…弾まない…誰かに当たってもケガしない…物に当たっても壊れない…
タオル・ボールで「サッカー」をして遊んだりしていた…。
 
そんな廊下でサッカーをして遊んでいる時のことだった…
 
なんとなく…フト視線を感じて…
「トイレと水飲み場」の方を観て見ると…
 隣のクラス(2年A組)の女の子と目線があった…。
 
(気のせいかな?偶然かな??)って…
最初は思っていたんだけど…
やっぱり頻繁にその女の子と目が合う…
 
その子は、10分休憩には…
よくその水飲み場で…友達と2~3人で話をしていて…僕と目が合う…
 
昼休みとかに…外でサッカーをしていると…
また彼女たちが…近くで僕らを見ている…
特に…その一人の女の子が…僕のことを観ているよーだった…。
 
彼女の名は…
隣のクラス(2年A組)の「寛子(ヒロコ)」で…
女子テニス部に所属している女の子だった…。
 
「寛子」は…
外見は…テニス部の部活で…日焼けした健康的な印象の女の子…
髪型は…真ん中で分けたまっすぐな髪を…肩まで伸ばしている…
表情は…ちょっと目が細くて切れ長で…
いつも…ツンと…すました表情をしていて…どこか…優等生っぽい感じもある…
 
放課後、僕が野球部の練習をしている時も…
テニス部の寛子と…時々、目が合ったり…
フト振り向くと…寛子が僕を観ていることが多かった…。
 
(コレは…??もしかして…??)(僕:三浦信之)
 
って思い始めた頃だった…。
 
あの「イモ男」が…
「寛子」が僕を見ている…様子に気が付いた…。
 
「おい!ノブユキ!A組の寛子が…オマエのこと…さっきから観てるぞ…(ニヤニヤ笑)」(イモ男)
 
「んなわきゃ…ねーだろ??(怒)」(僕)
 
「いや~(ニヤニヤしながら)アレは…絶対!ノブのこと観てるって…ホラ…」(イモ男)
 
「ホラ…」と言われて…振り向いてみると…「寛子」と目が合った…。
僕は…ハっとなって…目をそらすと…
 
「ああ~あああああああああ~!(驚)」(イモ男)
 
「イモ男」は…「これは面白いモノを見つけた…」とばかりに…
ニヤニヤしながら…大きな声を出した…。
すると…サッカーをしていた友達が…
「何?何?何?」って集まってくる…
 
「イモ男、オマエうるせーな~!」(僕)
 
って言いながら…
僕は恥ずかしさで…みるみると「顔が赤くなっていく」のを感じた…
 
「あっ!「イモノブ」~赤くなってやんの??(笑)」(イモ男)
 
「イモノブ」とは…イモ男が僕につけたあだ名で…
僕が最初、彼のことを…
「イモ」と「○男」(イモ男の名前)をミックスした
「ダサい男」って意味の「イモ男」のニックネームをつけたことに対する…
「イモ」と「ノブユキ」をミックスして「イモノブ」と彼がなずけた…
僕のことをバカにする時や、からかう時のお互いの「あだ名」である。
 
僕が彼を…「イモ男」、彼が僕を…「イモノブ」と言う会う時は…
二人のケンカになる前兆となる…。
 
すると…「イモ男」が…「寛子」に向かって…
 
「イモノブは…寛子のこと…好きなんだって~!!!(笑)」(イモ男)
 
友人らは「ヒュ~ヒュ~」とみんなで…赤くなった僕をイジリ始めた…
 
そして寛子も…
真っ赤な顔になって…足早に廊下の水飲み場から教室へ去って行った…。
 
その後、僕は…というと…
いつものよーに…「イモ男」に殴りかかって…ケンカを始めていました…(笑)
 
そんなことが何度か続いて…
自然と…「ノブユキと寛子」は…「デキている」…って…A組&B組のクラス中のウワサになった…。
 
「いいなぁ~このヤロウ~!(笑)」(友人)
 
「おいおい…オレはまだ…寛子と一度もクチをきいたこともないんだぜ!」(僕)
 
「でも…お互い見詰め合っちゃって…相思相愛なんだろ~??(笑)」(友人)
 
「………(赤くなる)」(僕)
 
「ヒュ~ヒュ~!(笑)」(友人&クラスメート)
 
その一件以来…
さすがに…「寛子」も…恥ずかしいのか…時々しか…僕を見に来ることは無かったが…
それでも…廊下ですれ違う時や、部活の時など…「目が会う…」ってことが…やっぱり何度かある…。
 
もちろん…その後、恋への進展など無かったし…
彼女も…おおぴらには…僕を観ているよーなことはしなくなったから…
 
僕への「からかいネタ」として…
「ノブと寛子は…デキている…」って…時々、言われる程度になってくると…
さすがに「イモ男」も…ソク!ケンカになるので…言わなくなってきて…(笑)
 
ほとんど…みんなが言わなくなった…一段落した頃…
 
ある朝、登校途中の曲がり角に…「寛子」が道に立っていた…
ハっとなった僕に…スレ違い様に…すーっと近寄ってきて…
「オハヨ」って一言うと…
フッと…「小さな紙」を…僕の手の中に渡された…。
電車の切符をさらに半分に折ったくらいの「小さな紙」だった…。
 
僕は…ハっとなって「寛子」の方をフリ向くと…
彼女はいつもの…すまし顔の細い目で…
まるで「授業中のよーなマジメな顔付き」をして…
僕を見てから…さっさと学校に向かって小走りで行ってしまった…
 
「授業中のよーなマジメな顔付き」…??
今思えば…多分…彼女は…
僕に寛子の一番「イイ顔」を魅せようとして…
そーいう「顔」をしていたんだと思う…(笑)
 
当時の「女心がわからない」…
中坊(中学生)の僕にとっては…
「何で…そんなマジメな顔をするんだろう??」って思っていた…。
笑顔でも見せてくれた方が…中坊の僕には…解りやすかったかもね??(笑)
 
その「小さな紙」を…学校トイレの個室に入って…恐る恐る開いてみると…紙には…。
 
「前から「ノブユキクン」とお話してみたいと思っていました。
 今日、部活の練習が終わった後、学校の隣の公園で待っています。 寛子」
 
と書かれていた…。
 
(コレって…デートのお誘いですか??)(僕)
 
だいたい…中学生なんて頃は…同級生の男女って言ったら…
「オイ!○○!」って…フツー呼び捨てだったでしょ…??
まぁ~男の方から…女の子には…○○さんって言ってあげることはあったけど…
大体の女の子は、こっぱずかしいから…
「おい…○○!」とか「ねぇ~○○!」って…大体は…呼び捨てのタメグチだから…
 
「ノブユキクン」って…
中学生の女の子から…「クン」付けで呼ばれた自体…
僕には不思議な感じがしてならなかった…
 
まぁ…「ノブくん」って…仲の良い友人から…
小学校の頃からのあだ名で呼ばれることあっても…
「ノブユキクン」っていうのは…
中学になってからは…初めて呼ばれた気がするよ…
でも…それって…つまり…
僕のことをリスペクトしている部分があって…
「クン」付けで僕のことを呼ぶワケだし…
 
考えてみれば…「寛子」とは…今まで一度も話したことがないし…
出身小学校も…隣の小学校卒だから…僕は「寛子」のこと何にも知らない…
 
知っていることと言えば…隣のクラスの生徒で…テニス部で…
目が細くて…時々不思議?なマジメ顔をして…僕のことを観てるってことしか知らない…
 
その日の授業…
友人たちと話したり遊んでいる時…
そして…放課後の部活の練習中も…
寛子のことで頭がいっぱいになった…。
 
そう思って…テニス部の方を観て見ると…
また寛子と目が会った…。
 
あの「授業でも聞いているかような不思議なマジメ顔」になって…
こっちを観ている…。
寛子にしてみれば…僕に「一番良い顔」を見せているつもりなのであろう…
 
僕の公立中学の部活動は…
体育館での他校との試合とか以外は…
夜6時までには下校することになっている。
 
部活の練習が終わって…あたりが真っ暗になると…
着替えて部活の友達と一緒に帰った…
約束の公園の前を通ったが…寛子はまだ来ていなかった…。
 
僕は野球部の友人と一緒に帰り…
途中で別れた…
それから…半信半疑で…来た道を学校に向かって戻り…
約束の公園の前に行った…。
 
真っ暗な公園の中に…
いくつか街灯があって明るくなっているところがあって…
その明るい方にフト目を移すと…
 
ウチの中学の制服を着た女の子が3人…
ブランコのところにいた…
いつもの「寛子の3人組」だった…。
 
僕が近づいていくと…
寛子と一緒にた女友達が…
「じゃ~ね~」と言って…
キャーキャー言いながら帰っていった…。
 
僕と寛子は…ブランコの前で…二人きりになった…。
 
夜の暗闇で…解らないだろうけど…
僕は…顔が真っ赤だった…。
たぶん…寛子も…
顔が真っ赤だったんじゃないかと思う…
 
中学2年の春~夏ごろのお話でした。
 
つづく。