シーゲルの独り言☆パート2

こちらはパート2です~

初恋1.5 第11話 初デート!?(パート2) 【シーゲルの青春小説】 中学生時代編(前編)

初恋1.5 第11話 初デート!?(パート2)
 【シーゲルの青春小説】 中学生時代編(前編)


※この物語はフィクションです。
 (80年代前半を時代背景にした物語です)
 

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【このシリーズのイメージ曲♪(その1)】
岩崎宏美 銀河伝説
http://www.youtube.com/watch?v=0gMRMb7X9MM

【このシリーズのイメージ曲♪(その2)】
[ 蘇る金狼_2011 ] 松田優作 × 前野曜子
 

【この回のイメージ曲♪(その1)】
HD 横浜銀蠅 横須賀Baby

【この回のイメージ曲♪(その2)】
夢見る16歳 ラッツ&スター
 

【この回のイメージ曲♪(その3)】
シャネルズ  ランナウェイ
 

 
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「パート1」からの続き!☆

 
 
僕は…三浦信之…中学2年生…
 


部活帰りの…夜の公園で…

二人きりになった…
僕と「寛子」は…
お互い…何も話さないまま…ブランコに乗っていた…

正直、僕は、こんなに緊張したのは初めてのことだった…。

運動会のクラス対抗リレーのスタートの瞬間や、
他校とのケンカに行った時よりも…緊張したかもしれない…
心臓が…バクバクいって…全然、止まらなかった…。

テレ隠しに…ブランコを立ち漕ぎで乗っていると…
「寛子」が…やっとクチを開いた…。

「ねぇ…お腹すいてない??」(寛子)

「ん?
 あ~そー言えば…お腹ペコペコだよ…(笑)」(僕:信之)

緊張しすぎて…忘れていたけど…
部活の帰りで…物凄く「腹ペコ」だった…

すると…彼女は…
ハンカチに包まれた…ランチボックスの中から…

アルミホイルに包まれた「おにぎり」と、
玉子とハムの「サンドイッチ」を出して来た…。

「おお~美味そう~!食べてイイ??」(僕)

「どーぞ。どーぞ(笑)」(寛子)

腹ペコな僕は…
「おにぎり」を片手に…
もう片方の手には「サンドイッチ」を…って感じで…
夢中で食べていた…。

彼女も部活帰りで…
お腹が空いているから…一緒に食べた。

「おいしい…」の言葉の他は…
二人はほとんど無言だったけど…。

お腹が満たされたことと…
おにぎりとサンドイッチが美味しかったことが…
少し緊張がほぐれて…余裕が出来たって感じになって…

寛子が持ってきた…水筒から…
少し砂糖が入って…
ほんのり甘い感じの…「レモンティ」を飲んで…
気持ちが落ち着いてきたら…

寛子の方から話を始めた…。

「サンドイッチ…美味しかった??」(寛子)

「ああ~とっても美味しかったよ~(喜)」(僕)

「あのサンドイッチとおにぎり…私が作ったんだ…(恥)」(寛子)

「え??キミが…作ったの…??
 お母さんとかが作ったヤツじゃないんだ…??(驚)」(僕)


「朝、学校に行く前に作って…
 学校に持ってくると悪くなっちゃうから…
 自宅の冷蔵庫に入れといて…
 放課後、友達の「恵美」に頼んで…
 私の家から取って来て…
 今さっき、届けてもらったんだ…。」(寛子)

「へぇ~上手だね~。」(僕)

「う~う~ん(嬉&恥)
 別におにぎりにサンドイッチなんて…
 別に大したことじゃないよ…
 
 玉子のサンドイッチだって…家庭科で習ったし…(笑)

 それに…
 部活でお腹空いていたでしょうから…
 何を食べても美味しいハズだよ…(笑)」(寛子)

「そう??
 でも…とっても美味しかったよ…。

 僕は…キミのお母さんが作ったのかと思った…(笑)」(僕)


「やだ~!」と言って…
「寛子」は、笑いながら…僕を軽く叩いた。


その後は…

「寛子のクラスのこと」とか…

「寛子のテニス部」のこととか…

「寛子の女友達」のこととか…

「寛子の小学校」(○子は、僕と同じ小学校卒では無い)の頃のこととか…


「寛子」は…女の子らしく…??(笑)

一人で、勝手に色々話して…
同じような内容で…
僕に…質問攻めにしてきた…w

今まで…遠くで見ている分には…
「大人しい」性格の子だと思ったけど…

やっぱりテニス部に入るよーな…
元気で…明るい性格の…フツーの中学生って感じだった…。


しばらくの間…楽しく話していたけど…
公園に…若い大人のカップルが入って来て…

ハっと思って…

公園の時計を見たら…もう夜の8時を過ぎていた…

はじめに…ちょっと食事したりしていた時間があったけど…
あっと言う間に…
「1時間半」以上は…二人で話をしていたことになる…


「もうこんな時間…??
 親が心配するから…そろそろ帰んないと…」(僕)

「そうだね…(寂)」(寛子)


僕は、野球部の練習用具が入った…
ショルダーバックを持って立ち上がると…

「寛子」は…いつも僕を見つめていた時のよーな…

「学校の授業を受けている時のよーな??
 不思議そーな「マジメ顔」」になって…

(※(注)たぶん彼女は…イイ顔を作ろうとして…そーいう顔をしているのだと思う…??)


僕のことをまっすぐ見つめている…

何か…「その顔」を見たら…僕は緊張してしまって…


「じゃ…じゃ~またね…(緊張)

 おにぎりとサンドイッチ…美味しかったよ…。
 ありがとう~ね~。」(僕)


そー言って…逃げるように??
帰ろうとすると…「寛子」は…。


「あっ…。

 また…

 良かったら…

 練習の帰りにでも…

 会って…

 お話しても…イイ??

 おっ…お弁当…

 また…作って…くるから…(緊張)」(寛子)


「寛子」も…
別れ際で…緊張したのだろうか??
少し言葉が…「しどろもどろ」だった…(笑)

僕は…ちょっと考えちゃったけど…


「いいよ…(恥)」(僕)


「ホントに…(喜)

 じゃあ~…

 明日も…会ってくれる??(喜)」(寛子)


「うーん…。
 明日は…練習が終わった後、
 夜の7時~9時までは塾があって…
 「火・木・土」は…塾だし…

 月曜は…部活、練習休みだけど…
 友達とかと遊ぶ用事もあるし…

 土日は…
 練習や試合とかもある場合もあるだろうから…

 今日の…この時間だったら…大丈夫だよ…

 つまり…部活後の…
 水曜日の夜と…金曜日の夜なら…OKだよ…。」(僕)


「じゃ~次回は…

 金曜日に…。

 部活後の…この公園のブランコでね…(嬉)」(寛子)


「うん。じゃ~ね…(恥)」(僕)

「うん。バイバイ~(喜&恥)」(寛子)


その後は…
お互い…恥ずかしかったからだろうか…??
初デートの嬉しさで…
飛び上がって…大声を出して喜びたかったのだろうか…??

僕も…寛子も…
お互いを一度も振り返ることなく…
 
嬉しそうに微笑みながらも…
逃げるような小走りで…??

公園を後にした…。


中学生らしい??
うぶな…初デートの体験だった…
 
正直…寛子のことは…
まだ知り合ったばかりで…良く知らないし…
この子と…絶対!付き合いたい!!ってほど…
好きで好きで仕方がない…ってワケじゃないけど…
 
この時の気持ちの高揚は…
まさに「青春」って…感じだった…
とってもイイ思い出だった気がするよ…
 
そして…
寛子が作ってくれた…
玉子とハムのサンドイッチと…
レモンティの味は…
まさに…「青春の味」だった…


「パート3」につづく。
 
 
※この物語は…
 80年代前半を時代背景にしたフィクションです。