シーゲルの独り言☆パート2

こちらはパート2です~

初恋U 花の妖精(後編:アケミちゃんの巻) 【シーゲルの恋愛小説】 小学生時代・番外編

初恋U(初恋アンダー) 花の妖精(後編:アケミちゃんの巻)
 【シーゲルの恋愛小説】 小学生時代・番外編



※この物語はフィクションです。
 (70年代後半を時代背景にした物語です)
 

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【このシリーズのイメージ曲♪(その1)】
さよなら銀河鉄道999 ED -SAYONARA- HD
 

【この回のイメージ曲♪(その1)】
ドボルザーク新世界より」 家路 From the New World - Largo.wmv
 
 
遠き山に日はおちて
 

 
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僕は…三浦信之…小学校3年生…。
 
 
 
(前編からのつづき)
 
 
 
そんなある日…
 
昼休みに…アケミちゃんと二人で…
「東側の花壇」に行ってみると…
 
2年生くらいの女の子たちが…
2~3人…花壇の前で…シクシクと泣いていた…
 
「ねぇ~!どうしたの~??(心配)」(アケミちゃん)
 
そー言って…アケミちゃんが…
泣いている…2年生の女の子たちに…声を掛けてみると…
女の子たちは…泣いたままで…花壇の方に指を差した…
 
「あっ…!!!!(驚)」(僕とアケミちゃん)
 
2年生の女の子たちの手によって…植えられた…
パンジーか何かの「花」が…
誰かのイタズラによって…
花を…踏み潰されたり…引きちぎられたりしていたのだ…
 
「ひ…ヒドイ…(悲&涙)」(アケミちゃん)
 
「だ…誰が…こんなヒドイことを…(怒)」(僕)
 
 
「………(泣)」(アケミちゃん)
 
アケミちゃんは…
大好きな花を…イタズラで荒らされて…
ショックだったらしく…
泣いている2年生の女の子たちを抱き寄せながら…
一緒になって…シクシクと泣いてしまった…
 
「あ…アケミちゃん…(悲)」(僕)
 
僕は…アケミちゃんが泣いている姿を見て…
僕まで…涙がこぼれてきたよ…(悲)
 
放課後になって…
僕とアケミちゃんは…
荒らされてしまった花壇を…二人で片付けていたのだけれど…
 
二人は…いつまでも…いつまでも…
涙が出て…止まらなかったことを覚えている…
 
そして…
 
「下校の時間の音楽」…
 
 
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【この回のイメージ曲♪(その1)】
ドボルザーク新世界より」 家路 From the New World - Largo.wmv
 
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「遠き山に日が落ちて」を…聞きながら…
 
夕陽の…オレンジ色の光を浴びて…
二人で…泣きながら帰ったことを…良く覚えている…
 
特に…アケミちゃんは…
相当…ショックだったみたいで…
泣きながら…
「どーして…(涙)どーして…(涙)」
何度も…何度も…僕に尋ねていたことを覚えているよ…。
 
 
「どーして…(涙)
 あんなヒドイことをするんだろうね…(悲&涙)」(アケミちゃん)
 
「うん…(悲&涙)」(僕)
 
「いったい…誰が…
 あんなヒドイことをするんだろうね…(悲&涙)」(アケミちゃん)
 
「うん…(悲&涙)」(僕)
 
いったい誰が…そんなヒドイことをするだろうか…??
僕が…そー考えた…その時…
フト…「マーちゃん」の顔が浮かんだ…
 
そーいえば…「マーちゃん」は…
バッタやトンボなどの昆虫を潰したりするだけで無く…
通学路に植えられた…
「サツキ」などの道路の街路樹の花々を…
手に持っていた雨傘で…
叩き落としていたのを見たことがある…
 
(もし…こんなイタズラをする子が…
 ウチのクラスにいるとしたら…
 ウチのクラスの生徒だったら…
 「マーちゃん」しか…考えられない…)(僕の心の中)
 
もちろん…それは…
証拠があってのことでは無い…
でも…「マーちゃん」なら…やりそうなことだと…僕は思った…。
 
僕は…ショックで…いつまでも泣いていた…アケミちゃんを…
僕の家とは…全然、別方向だったけど…
アケミちゃんの家の前まで…送ってあげたんだ…。
 
帰り際の…
アケミちゃんの家の前で…
 
「ねぇ~ノブくんなら…
 あーいうことは…
 絶対に出来ないでしょ…??(涙ながらに)」(アケミちゃん)
 
「うん…
 僕には…出来ない…(悲)」(僕)
 
「仲の良い…男友達から…
 あーいうこと…
 「オマエもやらなきゃ~男じゃね~」とか…
 「仲間じゃね~」とか言われても…??(涙ながらに)」(アケミちゃん)
 
「うん…
 友達に言われたって…
 僕には…絶対、出来ない…と思う…(悲)」(僕)
 
 
「………(涙&笑顔)」(アケミちゃん)
 
アケミちゃんは…その時、僕の顔を…
涙をいっぱい浮かべた目で…ニッコリと笑って見せた…。
 
アケミちゃんは…
そんな涙目の笑顔を見せた後に…
明るい笑顔を見せて…
 
「ワタシ…
 ノブくんみたいな…
 優しい…男の子がイイな~(笑顔)」(アケミちゃん)
 
「えっ??(驚)
 何が…??(驚)」(僕)
 
「うーうーん~(笑顔)
 何でもない~(笑顔)」(アケミちゃん)
 
僕は…そー言って笑顔を見せた…
アケミちゃんの笑顔を見て…
なんか…胸がキュンとなったような気がした…
 
前にもこーいう気持ちになったことあったと思うけど…
これほど…胸がキュンと…苦しく思えたのは…
この時が…初めてのことだったかも知れない…
 
「じゃ~ね~ノブくん~!!
 送ってくれてありがと~バイバイ~!!(笑顔)」(アケミちゃん)
 
「うん!
 アケミちゃん!またね~!!バイバイ~!!(笑顔)」(僕)
 
 
僕とアケミちゃんは…
その後も…飼育委員として…
仲良く二人で「花壇」を担当したけれど…
 
4年生になってクラス替えがあって…
クラスが変わると…
担当の委員も…新たに変わってしまって…
お互い「飼育委員会」を離れ…
 
僕とアケミちゃんは…
離れ離れになった…
 
その後、アケミちゃんとは…
まったく縁が無かったから…
その後のアケミちゃんが…どーなったのかは…まったくワカラナイ…
 
しかし…
あの小学校の花壇のような場所を見ると…
 
フトと…楽しそうに…草花の手入れをする…
「アケミちゃん」の姿を…今でも思い浮かべることがあるし…
 
草花を大切にする気持ちも変わっていない…
 
僕が…
草花を大切にする気持ちが強いのは…
子供の頃から見てきた…
「母の影響」だと思うけど…
 
僕にとって…
アケミちゃんという女の子の出会いは…
もしかしたら…そんな気持ちを持つ…
「草花の妖精」たちが…
僕たち二人を…
めぐり合わせてくれたのかも知れない…
なぁ~って…思うこともある…(笑)
 

僕が…小学校3年生だった頃の…
甘酸っぱい「初恋??」の思い出の一つであった…。
 
 
 
(終わり)


※この物語は…
 70年代後半を時代背景にした…フィクションです。