シーゲルの独り言☆パート2

こちらはパート2です~

初恋another 第1話 虎の目の女子生徒  【シーゲルの恋愛青春小説】 もう一つの「初恋3」(共学高校編)

初恋another(初恋アナザー) 第1話 虎の目の女子生徒
 【シーゲルの恋愛青春小説】 もう一つの「初恋3」(共学高校編)



※この物語はフィクションです。
 (80年代前半を時代背景にした物語です)
 

↓↓
 
 

【このシリーズのイメージ曲♪(その1)】
ボニー・タイラーBonnie Tyler/ヒーローHolding Out for a Hero
 
 

【このシリーズのイメージ曲♪(その2)】
中森明菜 「北ウイング」

 
↓↓
 
 【はじめに】
 
「初恋another(はつこいアナザー)」とは…

中学を卒業して…
別々の道を歩んだ…
「初恋2」での…
「信之」とその仲間たち…

もし…
高校受験が成功し…
「信之たち」の「思い通り」の高校生活がおくれたとしたら…??

「初恋」シリーズの…
「パラレル・ワールド」とも言うべき…
「もう一つの」…「高校生活」を遅れたら…
という…「初恋2」の裏技・続編!
アナザー・ストーリーです~b
 
 
↓↓
 
 
 
僕は…三浦信之…高校1年生…。
 
 
※(中学生時代の回想シーン)(はじまり)
 
↓↓
 
 
「こ…こ……こ………これだ!!!!!!」(僕:信之)

「ノブくん…どーしたの???(心配そうに…)」(みんな)

「僕は…この高校に入って…ラグビーをやりたい!!!」(僕)

「ええっ~???」(みんな)

「僕は…この高校に入って…ラグビーをやりたい!!!

 なぁ~みんな…。
 みんなでこの高校に入って…一緒にラグビーをやろうよ!!!」(僕)

「いいねぇ~!!!」(みんな)

「三津江高校は…
 僕らには…似合わないって言うか…
 僕らとは…レベルが違うって言うか…
 ちょっと「甘ちゃん」で「ぬるま湯」過ぎる感じがするけど…

 この東高なら…僕らに似たようなヤツも多いでしょ…。
 ってことは…
 僕らでも…ガンバれば…この高校に…入れるんじゃないのかな…??」(僕)

「おお~!!!たしかに!!!
 オレもそんな感じがするよ~!!!」(マルちゃん)

「うん!うん!」(石川)

ラグビーなら…
 野球やサッカーとか違って…
 みんな高校から始めるんだし…
 スタートが一緒なら…
 僕らでも…レギュラーになれるんじゃないかなあ~??」(ヤス)

「うん!うん!きっとそうだよ~!!
 みんなならきっと出来るよ~!!!」(優等生A)

「オレみたいに…太ってるヤツでも…
 ラグビーなら…OKなんでしょ…(笑&喜)」(太っちょ山崎)

「ぼ…僕は…
 ま…マネージャーでも…
 い…いいかなぁ~??」(シンちゃん)

「いいって。いいって(笑)」(マサコ)

「ワタシも…マネジャーやる~!!!」(西尾さん)

「良し!!!決まったああああああああああ~~~!!!!!(喜)
 コレで僕らの「夢」が決まったぞ~~~!!!!!(嬉)」(僕)

「いやっほ~~~!!!(喜)」(僕ら)

↓↓
 
※詳しくは…以下の記事を参照して下さい…。
 
初恋2 第57話 見つけた夢の形
 【シーゲルの恋愛青春小説!】 第2部(中学生編)
 
※(中学時代の回想シーン)(終わり)

 
↓↓
 
 
※ここから…始まる…
 「初恋シリーズ」の「パラレルワールド」…
 「初恋2」の裏技・続編!
 「もう一つの「初恋3」」…
 
 「初恋another(初恋アナザー)」の…
 物語のスタートです!☆
 
↓↓
 
その後…
僕らは…何度か挫折しそうになったけど…
ガンバって…勉強して…
 
僕に、ヤス…
マルちゃん、石川、太っちょ山崎、シンちゃん、
西尾さんに、マサコ…
 
僕ら…「落ちこぼれの8人組」は…
 
なんとか…
希望の…都立「東浜高校」に全員合格した…。
 
(注意)※都立「東浜高校」は…この物語のための「架空の学校名」です。
 
 
そして今日は…
 
晴れて…都立「東浜高校」の入学式…。
 
僕らは…駅で待ち合わせて…
ヒガシ高(東浜高校の通称)の…
真新しいブレザー(制服)を着て…学校に向った…。
 
僕らが…ヒガシ高に着くと…
 
 
「おい!おい!
 不良異常発生中学(僕らの出身中学のあだ名)のキミたち~!!」(女子)
 
「は??(驚&怒)」(僕ら)

振り返って見ると…
そこには…見覚えのある女子生徒の姿が…

髪の長い…
「東浜高校ラグビー部の美少女マネージャー」…
3年生の「山口加代子」だった…。
「ど…どーも…」(僕ら)

「良かったねぇ~キミたち全員…
 ウチの学校に入れたんだねぇ~(喜)
 もちろん!ラグビー部に入るんでしょ!!
 まさか…気が変わったんじゃないだろうねぇ~??」(ラグビー部の女子マネージャー山口加代子)

「いえいえ~絶対に入ります~(憧れ&一目ぼれ&嬉)」(ヤス)
 
「そう~じゃ~楽しみに待ってるからね~!!」(ラグビー部の女子マネージャー山口加代子)

「は~い~(憧れ&一目ぼれ&嬉)」(ヤス)
 
ラグビー部の女子マネージャー「山口加代子」さんは…
年上好きの…ヤスには…ド真ん中のストライクだったみたいだ…(笑)
 
さっそく…クラス分けが書かれた…
新入生名簿を見てみると…
 
僕らは…うまいこと…
バラバラに分けられてしまった…。
 
A組は…僕とヤス…
 
B組に…シンちゃんと太っちょ山崎
 
C組に…マルちゃんと石川…
 
D組に…西尾さんとマサコ…
 
そして…それぞれが…
自分のクラスに行って教室に入ると…
 
教室には…
あたりまえのことだけど…
僕とヤス以外は…
一度も見たことが無い…
まったく知らない他の中学出身の生徒たちばかりだった…
 
席順は…出席番号順になっていて…
僕とヤスの席は…
前と…後ろの席で…
離れ離れになってしまった…。
 
まわりを見ても…
まったく知らない生徒ばかりで…
僕は…ポツンと席に着いた…。
 
「…………(黙)」(僕)
 
一人で席に座っていても…つまらないので…
ヤスの席のところにでも…行こうとしたら…
 
「はははは~(笑&楽しい)」(ヤスと女子生徒)
 
「…………(黙)」(僕)
 
ヤスは…
早くも隣の席の女の子に声を掛けて…
話が盛り上がっているみたいだった…
 
仕方が無いので…
 
僕の前の席に座っている…
「男子生徒」に…
 
「ねぇ~キミ~!」(僕)
 
って…声を掛けたら…
 
やたらと…黒目がキラキラした…??
不思議な表情の「男子生徒」が…
クチもとに…手を置いて…
大きく目を見開いて…僕のことを眺めている…
 
(な…なんか…コイツ…
 オカマっぽいぞ…???(驚))(僕の心の中)
 
 
なんかヤバイのに声をかけちゃったなぁ…と思いつつも…
 
「僕は…○中出身の三浦信之…。
 キミは…なんて名前なの…??
 どこの中学出身??
 地元は…どこなの…??(少し緊張気味で)」(僕)
 
って…おどおどしながら…聞いてみると…
 
やはり…どこか…オカマっぽい…この男子生徒は…
 
「ボクは…
 小林真…
 マコトとか…
 マコちゃんって…
 呼んでちょうだいね…(オカマっぽく)」(小林真:マコト)
 
そーいって…マコトは…
僕に…軽くウインクをした…
 
「そ…そう…(驚)
 ヨロシク…(ちょっと引く…)」(僕)
 
しばしの沈黙の後…
 
「ね…ねぇ…(ビビる)」(女子生徒A)
 
隣の女子生徒2人が…
僕に…恐る恐る…声を掛けて来た…
 
「何??(笑顔)」(僕)
 
「アナタ…
 ○中の出身なの…??(脅える)」(女子生徒A)
 
「そうだけど…??」(僕)
 
「あの…不良生徒異常発生中学の…○中の…??(脅える)」(女子生徒B)
 
「う…うん…(困った)
 そ…そうだけど…(困る)」(僕)
 
その途端…
その女子生徒二人は…僕の席に近寄って…
関を切ったように…
「僕の出身中学」の…
「悪いウワサ」や…「悪口」…「迷惑を受けたこと」など…
ベラベラと話はじめた…。
 
なぜか…その二人の女子生徒に混じって…
あのオカマっぽい??マコトも…話に加わっている…
 
「って…ワケなのよ~!!(怒)」(女子生徒A)
 
「もー最悪~!!(怒)」(女子生徒A)
 
「ヤダ~(オカマっぽく)」(マコト)
 
「はははは…(困った)」(僕)
 
 
この二人の女子生徒と…オカマっぽい男子生徒のマコトは…
僕らの地元にある…
「JRの駅」の反対側の地域にある「中学の出身」で…
 
僕らの中学の悪いウワサの数々を知っているようだったけど…
 
僕に対しては…悪意は無さそうだし…
二人ともフツーのマジメな女子生徒って感じで…
悪い子たちでは無さそうだった…。
 
 
「ワタシ…富永優衣…ヨロシク~(笑顔)」(女子生徒A)
 
「ワタシは…井沢亜紀…ヨロシクね…(笑顔)」(女子生徒B)
 
「ヨロシク~(笑顔)」(僕)
 
 
「富永優衣」は…
フツーの女子生徒…ちょっと地味な感じだけど…
見た目よりは…おしゃべりで…明るい女の子…。
 
「井沢亜紀」は…
メガネをかけた…
ちょっと…内向的な感じがする…大人しい女の子…
でも…「富永優衣」とか…友人と一緒の時は…意外としゃべる女の子みたい…
 
「ボクだけ…仲間外れにしないで~(オカマぽく)
 みんな…知っているかも知れないけど…
 マコちゃん(マコトのこと)も…ヨロシコね~(オカマぽく)」(マコト)
 
「はははは…(ちょっとヒク)」(僕)
 
そー言って…和気藹々と…4人で話していると…
 
「富永優衣」と「井沢亜紀」の…
前の席に座っている…
女子生徒が…
 
「フッ…(呆れた感じの失笑)」(前の席に座っている女子生徒)
 
って…イヤーな感じで…
僕らを…失笑した…。
 
「………(イヤ~な感じ)」(僕、マコト、富永優衣と井沢亜紀)
 
 
前の席に座っている女子生徒は…
僕らが…黙り込んだの知って…
もう一度…失笑した…
「フッ…(呆れた感じの失笑)」(前の席に座っている女子生徒)
 
 
「………(イヤな感じ)」(僕、マコト、富永優衣と井沢亜紀)
 
僕は…「前の席に座っている女子生徒」を…注視した…
 
その女子生徒は…
後ろ姿で…顔は見えないけど…
だるそうな感じで…ふて腐れたように…席に座っている…
 
長いストレートヘアは…
ちょっと髪が赤茶けていて…
どこか…不良っぽいような雰囲気がある…
 
「…………(沈黙)」(僕、マコト、富永優衣と井沢亜紀)
 
 
すると…教室に…担任の先生が入って来た…
 
「よーし!みんな~席に着け~!!」(女性の担任教師)
 
担任の先生は…女性の先生で…
「村上真知子」先生だった…。
 
教室にいた生徒たちは…
真知子先生の掛け声と共に…一斉に席に付いた…
 
先生への「礼」が終わって…
皆が席に着くと…
 
すると…
 
あの「前の席」に座っている…
ふて腐れた感じの「女子生徒」が…
 
後方の安全確認をするかのように…
首を少し横にして…チラっと…後ろを振り返り…
僕のことを…目を細めて…ジロって見つめた…。
 
「…………!!!!!(ドキっとする)」(僕)
 
「…………(ジロって見つめている)」(女子生徒)
 
「…………(緊張)」(僕)
 
「…………(ジロって見つめている)」(女子生徒)
 
 
何か僕に言いたそうな顔をして…
ジロって見つめていた女子生徒は…
 
表情一つ変えず…
ゆっくりと…静かに…前を向いた…
 
「ホっ…(緊張からとき解かれる…)」(僕)
 
 
ほんの数秒のことだけど…
 
僕が…彼女に見つめられている時…
 
まるで…虎などの猛獣に…
見つめられている子羊ような気分になった…
 
彼女の目は…
まさに…「虎の目」のような感じだった…。
 
その「虎の目」の「女生徒」の名は…
「水本香織」…
「カオリ」との初対面であった…
 
僕は…
「虎の目」で…
僕のことをジロって見つめる…
「カオリ」のことが…
いつまでも…いつまでも…目に焼きついてしまって…
 
入学初日の今日知り合った…
新しいクラスメイトの誰よりも…忘れられない存在になった…。
 
桜が舞う…
高校1年の新学期のことであった…。
 
 
(つづく)
 
 
※この物語は…
 80年代前半を時代背景にしたフィクションです。