シーゲルの独り言☆パート2

こちらはパート2です~

初恋1.5 第15話 喫煙所デビュー(前編) 【シーゲルの青春小説】 中学生時代編(前編)

初恋1.5 第15話 喫煙所デビュー(前編)
 【シーゲルの青春小説】 中学生時代編(前編)



※この物語はフィクションです。
 (80年代前半を時代背景にした物語です)
 

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【このシリーズのイメージ曲♪(その1)】
岩崎宏美 銀河伝説
http://www.youtube.com/watch?v=0gMRMb7X9MM

【このシリーズのイメージ曲♪(その2)】
[ 蘇る金狼_2011 ] 松田優作 × 前野曜子
 
 

【この回のイメージ曲♪(その1)】

 
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僕は…三浦信之…中学2年生…


中学2年の春から夏にかけて…
僕は「挫折」を経験した…。
 
野球部のレギューラー争いに負け、
そのことで「寛子」に愛想をつかされ…
野球部を辞めてしまった…。
 
ただ…学校(中学)に来るだけの毎日…。
そんな単調な毎日に変ってしまった。
 
母やおばーちゃんも…
僕が野球部を辞めてしまったことを…
とても残念に思っていた…。
 
で、その僕の中学校はと言うと…
「校内暴力」に「学級崩壊」の…荒れたクラスの中だった…。
 
先生の授業も聞かず…
大声でしゃべって大騒ぎしたり…寝ていたり…
授業を抜け出したりしていた…。
 
もうこの頃には…先生はあきれ果てて…
注意もせずに…僕らを黙認していた…。
そして…先生はただ黙々と授業をしている…
「聞きたいヤツが聞けばイイさ…」
そんな感じの「ほったかしの授業」だった…。
 
僕ら「生徒」も悪いけど…ここまでひどくなったのは…
何も注意しなくなった…「先生」にも責任があると思う。
 
そーいう先生に腹を立ててか…
何をしていても注意しない先生に向かって…
チョークや紙くずを投げつけたりした…。
 
それでも…先生は…シカトする…
黙々と何か授業のことをつぶやきながら…
「ココ…試験に出ますよ…。」とか言って…
黒板だけを見つめてチョークで一生懸命書いている…。
 
もう僕らのことが怖くて注意出来ないどころか…
黒板の後ろ(生徒側)を振り向くことが出来ない…。
もう担任も…2年を受持つ各教科の先生も…
女先生か、年寄り先生か、気の弱い「公務員」先生しかいなくて…
完全に「学級崩壊」していた。
 
前の2列目くらいまでの席には、マジメに授業を聴くヤツもいたが…
試験科目以外だと…そーいうマジメなヤツらまで…
大騒ぎでおしゃべりしている…。
一部の不良生徒だけが騒いでいるワケじゃない…
クラス全体、クラス全員がそうだった…。
 
授業中よりも…
教室の外で遊ぶ「休み時間」や、
給食の時間の方がよっぽど教室内は静かだった。
今だったら…こんなこと…ちょっと考えられないかも知れないかな…??
 
僕も…そんなボンクラ生徒の一人で…
野球部を辞めて…
時間ばかりがたくさんあって…
 
なーんも夢も…希望も…目標も無い…
ボンクラ一般生(帰宅部)になった…。
野球部の時の方が、
まだマジメに授業を聞いていたと思うよ。
 
 
2年になってクラス変えがあって…
新しいクラスメートと友達になった。
 
どのクラスにも…番格の不良グループが…
5人前後はいるんだけど…
その辺は、どこかのクラスに偏ることなく…
均等に分けられているって感じですね。
 
で…1年の時とはまったく違うメンツの…
「番格」の不良生徒と一緒のクラスになって…。
 
2年の僕のクラスの「頭(リーダー)」は…
「マルちゃん(丸山)」と言う不良生徒だったのだが…
「マルちゃん」は…性格の良い?不良生徒だった(笑)
 
いきなり2年のはじめに…
教室の席が…「マルちゃん」と前後する席順になって…
 
「マルちゃん」は…
僕のことをなぜか?スゴク神経質なくらい警戒していて…。
(どーしてかは、わからないが…僕は不良にライバル視される…。)
「ちょっとでも目があったら…ぶっとばしてやる!」って感じだった…。
 
「マルちゃん」とは、出身小学校が違ったので…
お互い相手のことを何も知らなかったし…
僕は…黙っていると…
「ケンカ眉毛?(笑)」に…近眼で目を細めるから…
なんか…遠目には…ワルそーに見えるらしいんです…??(笑)
 
2年生になって…2日目くらいで…彼の方をチラっとみたら…
「テメー!何オレにガンたれてんだ!」って…
彼とケンカ寸前の「押し問答」になったくらいだ…。
 
一方的に僕を警戒してライバル視する「マルちゃん」だったけど…
「マルちゃん」のまわりの人に対する「接し方」を見ていたら…
スグに「マルちゃん」が…
本当は…「イイヤツ」なんだってことがわかった。
 
誰に対してもにこやかだし…
彼と同じ出身の小学校の…
マジメな生徒や女の子にも…人当たりがイイし…
弱い者イジメもしないし…
先生に対しても不当に暴力や暴言を吐くことも無かった…。
 
僕が1年の時に一緒のクラスで、
クラスの「頭(リーダー)」だった「太っちょ」と比べたら…
「月とスッポン」って感じだった。
 
僕はそんな「マルちゃん」の本質を知って…
「マルちゃん」が…僕にちょっかいを出しても…
朝会った時に、いきなり睨んで来ても…
 
僕は…「マルちゃん」の態度を本気にせず…。
いつも笑顔で…
「マルちゃんは…僕のことを警戒して…試しているだけなんだ…」と思うことにして
挑発的なマルちゃんを相手にしないでいた…。
 
すると…元々、性格の良い?不良生徒の「マルちゃん」だから…
僕に対する「怒り?」も続かず…。
クラスの席も前後だったから…
徐々に…やんわりと…態度を変えて…
僕と…フツーに世間話をするよーになった…。
 
そーやって話しをしているウチに…僕への誤解も解けて…
仲の良い友達同士になった…。
もちろん…「番格グループの一員」で「クラスの頭(リーダー)」としての
「マルちゃん」の立場を十分に配慮してあげてのことだ。
 
つまり、僕は「マルちゃんの配下」みたいな立場になるってことだけど…
性格のイイ「マルちゃん」だから…建前上の配下ってくらいで…
別に「マルちゃん」の「パシリ」をやらされるワケでも無いし…舎弟とか兵隊になるワケでもない…。
「マルちゃん」の不良としての立場を配慮して、
マルちゃんを立てた上での「友人関係」ってわけだ。
 
「マルちゃん」は…
色が白くて…中学生にしては…ちょっと大人びた顔をした男だった。
パーマもゴリゴリの不良って感じの…
パンチ・パーマやニグロ・パーマとかじゃなくて…
美容院でかけたみたいな…
当時流行していた…男性アイドルがするような…
ちょっとオシャレ?な感じの不良生徒なパーマだった…??w
 
でも…ボンタン(太い学生ズボン)を履いて…
両手をポッケットに突っ込んで黙って歩いて来ると…
それはもう…泣く子も黙る…怖い…「不良様」だったけどね…(笑)
 
子供の頃から…「ぜんそく持ち」か何かで病気がちで…
時々、学校を休むし、遅刻することも多かった。
そーいう時は、いかにも「調子が悪い…」といった「青い顔」をしている…。
 
はじめは、不良だから?(笑)
学校休んで、遅刻しているだろう…って思ったけど、
どうやら…本当に通院しているみたいだし…
本気か冗談か良くワカラナイ…さわやかな笑顔で…
「オレ…あまり長くは生きられない体の人間なんだ…」
なーんてことを言っていた。
本当に…「ぜんそく」持ちの生徒だったんだ…
 
 
(後編につづく)