初恋another 第4話 一歩前に…(後編) 【シーゲルの恋愛青春小説】 もう一つの「初恋3」(共学高校編)
初恋another(初恋アナザー) 第4話 一歩前に…(後編)
【シーゲルの恋愛青春小説】 もう一つの「初恋3」(共学高校編)
※この物語はフィクションです。
(80年代前半を時代背景にした物語です)
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(前編からのつづき)
で、
最も意外な活躍を見せているのが…
「太っちょ山崎」…w
彼は…中学時代…
「学校一の暴れん坊」とか…
「パシリ」や…
「負け犬」…って呼ばれたほど…
上がり下がりの激しいジェットコースターな人生を歩んでいる…
中学1年の時の「太っちょ山崎」は…
ウチの中学で…手の付けられないほどの「暴れん坊」で…
「学校一の暴れん坊」と言われた…
超~問題児の生徒だった。
しかし…
中学2年になってクラス換えがあると…
彼の横暴な態度を嫌う…他の番格の不良連中の連携によって…
「太っちょ山崎」は…
クラスの不良の頭(リーダー)争いに負け…
一転して「パシリのイジメられっ子」になってしまった…
そして…大人しくなって…
一般の生徒に戻った時…
みんなから…
「負け犬」ってあだ名されていたんだ…。
そして…中学3年になって…
僕らと同じクラスになった時…
誰一人友達のいなかった「負け犬」の彼が…
自ら僕のところに来て…
「昔のことは…水に流して…
これからは…友達になって欲しい…」
って…僕らに涙を見せながら…言ったことは…
今も…強く記憶に残っている…。
「太っちょ山崎」は…
そうやって、僕らとつるむようになってからは…
「落ちこぼれの負け犬」の身ではあるが…
「パシリのイジメられっ子」から開放され…
やっと…大人しい…フツーの生徒になった経歴がある…
勉強だって…中学3年の時…
太っちょ山崎が…一番成績が悪くて…
みんなで「ヒガシ高(東浜高校)」を受験する時…
一番、合格率が低い…生徒だったんだけど…
僕らの仲間では…一番、努力して…
実力で…入学試験に合格した…人物でもあるんだよ…。
その「元暴れん坊」の「太っちょ山崎」は…
恵まれた体格を生かし…
「フランカー(7番)」の選手として…
スクラムのサイドにつく選手となって…
今までの鬱憤を晴らすかのように…
相手選手に…タックルをしたり…
ボールを持って…相手にぶち当たり…
相手選手を…軽々と跳ね飛ばしている…
「元暴れん坊」…「太っちょ山崎」の…
本領発揮!といったところだろうね…w
あと…
女子の「西尾さん」こと「西尾晴美」は…
女子マネージャーに…
体の弱い「しんちゃん」は…
一応、選手兼「マネージャー」に…w
で、一番、驚いたのは…
不良少女「マサコ」…
マサコは…
西尾さんやしんちゃんと一緒に…
「女子マネージャー」になるのだと…
てっきりそう思っていたのだが…
いざ…練習が始まってみると…
なぜか…僕らと一緒にて…僕らと一緒に練習をしている…??(驚)
まぁ~やりたいんだから…やらせてあげればイイさ…と思って…
僕らと一緒に練習していたが…
タックルなどの…危険な「接触プレイ」などになっても…
僕らに混じって…一緒に練習している…??(驚)
それに…マサコは…
ラグビー部に入ってから…
髪を短く切ってしまい…
これにヘッドキャップ(頭を保護するラグビー用品)をつけて…
僕らに混じって…一緒に練習していると…
もともと…テコンドーや少林寺拳法などの格闘技好きで…
男勝りだった…マサコだし…
運動神経も…良かったから…
2・3年生の上級生たちは…
「マサコ」が…女性だと…
誰も思っていなかった…ほどなのである…w
僕らのプレイは…
ラグビー選手としては…
初めて1週間に過ぎない…
ぎこちない…
超~「ド素人」にすぎないのだが…
部員数の少ない…
ヒガシ高の弱小ラグビー部の中では…
特に目立った存在となって…
マネジャーの西尾さんとしんちゃん…
そして…
女子生徒であると解ってしまった…
「マサコ」以外の…僕らは…
入部して一週間で…
全員…「ヒガシ高(東浜高校)」の…
「レギュラー選手」の座を獲得してしまったのだった…
そして…
あさっての日曜日には…
隣町の「北浜高校」のラグビー部との…
「練習試合」が予定されている…
僕らの「ラグビー選手」としての…
初めての試合が行われようとしていた…。
僕らは…
中学時代の…
「落ちこぼれ」から…
ラグビーを通じて…
「一歩前に…」踏み出したような…
そんな…どこかさわやかで…
前向きな気持ちを感じた…僕らだった…。
(つづく)
※この物語は…80年代前半ごろを時代背景にしたフィクションです!!