シーゲルの独り言☆パート2

こちらはパート2です~

初恋1.5 第4話 憎いあんちくしょう -ケンカ1- 【シーゲルの青春小説】 中学生時代編(前編)

初恋1.5 第4話 憎いあんちくしょう -ケンカ1- 【シーゲルの青春小説】 中学生時代編(前編)



※この物語はフィクションです。
 (80年代前半を時代背景にした物語です)
 
 


【このシリーズのイメージ曲♪(その1)】
岩崎宏美 銀河伝説
http://www.youtube.com/watch?v=0gMRMb7X9MM


【このシリーズのイメージ曲♪(その2)】
[ 蘇る金狼_2011 ] 松田優作 × 前野曜子
 
 
 
 
 【この回のイメージ曲♪(その1)】
 
 

↓↓
 
 
僕は…三浦信之…中学2年生…。

 
「太っちょ」の問題から…
その後の僕の中学1年の時の話だけど…

 
小学生時代は…あまりピンとこなかった…
あしたのジョー」だったんですけど…
この頃(中1)になると…
その感覚がピンとくるようになった…

いくつかの「トラウマ」かかえた…
中学時代の僕だったけど…

野球部に入って毎日練習に出て…
健全な生活を送っていても…
その小学生時代に受けた…
「心の傷」は癒されず…

 
小学生時代の笑顔は消え…
いつも…思い悩んでいるよーな…
物思いにふけっているよーな…
そんな表情をすることが多かったようです…。

 
そんな「心の傷」を持った…
中学1年生の僕は…
野球部の練習で鍛えた健全な肉体に…

「トラウマ」に病んだ…「傷ついた心」を持つ…

いつも悲しい顔をしているよーに見える…
「心と体」が「アンバランス」な状態の…
不安定な中学生だった…

ある友人が…
そんな当時の中学生時代の僕をこんな言葉で表現する…。

「あの頃のノブくんは…
 よく黙って考えた後に、言葉を口にするよーな感じの人だった…」

昔は、無口で…??人の話を良く聞いて…??冷静に話す??
そんなクールな印象だったのだろうか??
とにかく…自己主張が強く??笑いもとれる?よーになった…??
大人になtった今の自分とは違うらしい…(笑)

話は中1の頃に戻るが…
少数派側であった僕のそんな態度が…
気に食わないのか…??
それとも…からかいたいのか…??
小バカにしたり、ちょっかいを出してくる…
中学になってからの新しい友人が出来た…。

小学校の時の僕は…
機会さえあれば…
誰とでも友達になったし…
仲良しこよしの感じの良い環境だったから…

こーいう中学での新しい「友人?」の行動は…
当時の僕には…良く理解出来なかった…。

彼にとっては…
それほど「悪気があったことではない…」のかも知れない…

今の「お笑いの人」みたいに…
「ボケとツッコミ」の…
「ツッコミ」役のようなものだったかも知れない…

ただ…
仲良しこよしの小学校の環境で育った僕だから…

彼の…
「軽い気持ち」で…
人を気付けたりバカにする…
「おふざけ」が…
僕には…そのたびに…自尊心を傷付けられるようで…
いちいち気になるモノだった…。

度重なる…彼の心無い「ツッコミ」に…
物思いにふけっているよーな…
「トラウマ中」の物静かな僕も…
だんだん、イライラするよーになってきた…

すると…
その僕をからかう友人と、僕との…
三者的な「友人」が…
二人のやりとりが面白いのか??
僕らを…煽ってくる…よーになった…

「はははは~(爆笑)
 最高~!
 おい…ノブユキ…
 オマエ…そこまで言われて…
 アイツに…黙ってんのかよ…??(バカにした笑)」(第三者的な「友人A」)

「そーだ…オマエなんか…
 カス野郎だ…
 イモ野郎だ…
 タコ野郎だ…(バカにした笑)」(僕をからかう友人)
 
「……(シカト)」(僕:信之)

「おい…おい…黙っているから…
 そこまで言われるんだぜ…
 少しは言い返してやった方が…
 オマエのためなんだぜ…(バカにした笑)」(第三者的な「友人B」)

僕は…相手にする気は無かったし…
ちょっとしたヒマつぶしの…
いつもの「おふざけのツッコミ」だって…
そー解っていたから…

正直、相手にする気は無かったし…
そんなこと、子供同士の頃は良くやったことでしょ…

本当の友達なら…本気で怒って言い返すけど…
こんなヤツ…今じゃ…友達とは思ってないから…
本気になる方がバカげてる…シカトでしょ…シカト…。

しかし…
「僕をからかう友人」が…とっさにつけた「あだ名」…

「カス野郎」とか…
「イモ野郎」とか…
「タコ野郎」とかが…

「太っちょ」なんかの…
多数派の多くのクラスメイトが…
僕をバカにする言い時の…
ヤツラの共通のニックネームとして…
 
「イモノブ野郎」って…
僕のこをと…呼ぶよーになってきた…

もちろん、小バカにするときのおふざけの一環で…
面白がって言っているだけに過ぎなかったのだが…
隣の席に座る…クラスメイトの女の子たちまで…
 
「ふふふ…イモノブだって…(笑)」(クラスメイトの女子)

「カワイイじゃん…(笑)」、「面白いじゃん…(笑)」って感じで…

クスクス笑いながら…
面白がって…僕のことを…
「イモノブ」って言うようになってきて…

いつの間にか…
クラス全体で共通した…
僕のニックネームになってしまった…
それも…僕をバカにする時の…
僕は…だんだん、彼に腹が立ってきた…。

それまでの…僕は…
人を本気で憎んだことも…
人を本気で憎んでのケンカなんて…
一度もしたことは無かった…

でも…
初めて…本気で…憎ったらしいというか…
キレそうになる…怒りを覚えた…

もちろん、僕は…
今までケンカを「一度もしたことが無い…」ってワケじゃないけど…

それはちょっとした行き違いだし…
一時的に感情的になっただけの…
友達同士の…
単なる口ケンカの延長みたいなモノだから…

本気でケンカするワケじゃないし…
本気で殴るつもりはないし…
憎くてケンカしたわけでもない…
スグに仲直りする間柄の…
友達同士の「ケンカ」だった…

しかし…
この時は違った…

初めて…人を…本気で…

「憎らしい…(怒)」
「許せない…(怒)」
「ぶっとばしてやる…(怒)」

って…
悪い感情を持った…
初めての経験だった…。

「やーい…やーい…
 イモノブ野郎~
 何とか言ってみろ…はははは~(笑)」(僕をからかう友人)

次の瞬間…
僕の頭の中で…
何かがブチって切れた感じがして…

カッとなって…
「僕をからかう友人」を…
夢中で…叩きのめしていた…

ホント…
感情的になって…ブチキレて…
気が付くと…殴っていた感じだった…

僕は…
ハッとなって…殴るのをやめると…
「僕をからかう友人」は…
顔を殴られて口の中を切ったのか…
口を押さえて…
痛そうに…教室の床に寝転がっている…

まわりにいたクラスメイトたちは…
僕らのケンカに…
興奮したのか…
イェイ~って感じで大声を出して盛り上っている…

まるで…
ボクシングなどの試合で…
僕が勝利者になったよーうな感じだった…

僕を煽っていた「第三者的な友人」は…

「イェ~!!イモノブ~!!(大興奮)
 良くやった!良くやったぞ~!!(大興奮)」と…

最高の笑顔で…僕を褒め称えている…
そして彼は…
僕の右手を上げて…
勝者のポーズまでとってくれた…
 
「イエ~エ~~イ~!!(大興奮)」(クラスメイトたち)
 
「イ~モ~ノブ!!
 ほれ!
 イ~モ~ノブ!!(大合唱)」(クラスメイトたち)
 
クラス中は…
イモノブ・コールの大合唱で…
大興奮の…大騒ぎになった…

すると教室に先生が入ってきて…

「ほ~らオマエら~!!(怒)
 何をさわいでいるんだ…早く席につけ~!!(怒)」(先生)

皆、何事も無かったかのように…
席に付いて…授業は始まった…
先生は…クラスに何があったのか…
何も気付かなかったようだ…

気が付くと僕は…

自分の手が…
勝手に…
震えだしてきて…

当分の間…
手の振えが…
全然、止まらなかった…。


人を本気で殴ったことで…
罪悪感があるのだろうか…??
それとも…
ケンカで興奮したからだろうか??

とにかく…
人を本気で殴ってしまったことで…
僕の体は…

初めての自らが振るった暴力への…
自分自身の「拒否反応」のよーな感じで…

手の振るえが…しばらく止まらなかった…。


もう夏前になる…
僕が…中学1年生の頃の…

「初めて…人を…
 本気で憎たらしいと思って…
 本気で人を殴った…」
 
憎いあんちくしょうとの…ケンカのお話でした。
 
 
(つづく)
 
 
※この物語はフィクションです。