シーゲルの独り言☆パート2

こちらはパート2です~

初恋1.5 第13話 挫折(前編) 【シーゲルの青春小説】 中学生時代編(前編)

初恋1.5 第13話 挫折(前編)
 【シーゲルの青春小説】 中学生時代編(前編)



※この物語はフィクションです。
 (80年代前半を時代背景にした物語です)
 

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【このシリーズのイメージ曲♪(その1)】
岩崎宏美 銀河伝説
http://www.youtube.com/watch?v=0gMRMb7X9MM

【このシリーズのイメージ曲♪(その2)】
[ 蘇る金狼_2011 ] 松田優作 × 前野曜子
 
 

【この回のイメージ曲♪(その1)】
寺尾聰 出航Sasurai
 

【この回のイメージ曲♪(その2)】
CAPTAIN キャプテン ED full ありがとう
 

 
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僕は…三浦信之…中学2年生…



中学2年の…春から夏にかけて…
僕は…中学生になってから初めての…
「挫折」を経験することになります…。

「寛子」との…
ほのぼの「初デート!?」の後…
中学の野球部の「地区大会」が始まった…

実質「3年生」の最後の大会ということになり…
野球部の練習も…さすがに本腰になって…
ちょっと「寛子」と会っているワケにはいかなくなったけど…

それでも…
あの初デート!?と同じように…
部活の終わった後に、
公園で寛子が作ってきたお弁当を食べながらの「デート?」を続けていた…。

お互いテレながら…
学校のこととか、友人のこととかを話して…って感じの…

教育委員会オススメ!中学生の正しいデートの仕方!」みたいな感じで…

お互い「好き」だとか…言い合ったり…
「初キッス」どころか…
「手を握ったりも出来ない…」…

そんな…純粋で?…清潔感のある…??w
ほのぼの中学生デートが…数回あった頃…。

暑くもなく…寒くもなく…感じだから…
たぶん…5月くらいだった思う…。

僕らの野球部が地区大会で…
早くも…2回戦で負けちゃったんだ…。

ってことは…
「3年生」は…5月でもう「引退」!☆
ってことになって…
「2年生の5月」で…「僕らの代」になったんです…。

3年生の「野球部キャプテン」は…
僕ら2年生の中で、一番上手かった者を指名して…
「僕らの代」の「新キャプテン」が登場した。

「僕らの代」の「新キャプテン」は…
誰もが認める同級生1の実力者だったし…
明るく性格が良い典型的な「野球少年」だったから…
その点は、まったく問題が無かったのだが…

「僕らの代」に「代変り」したことで…
今まで…「野球部」をテキトーにやってきた…
「野球が上手く要領の良い生徒」たちが…
「代変り」して「最上級生」になったことで…
急に…練習に出てくるようになった…

たとえば…
今までは…副キャプテンが…陰険で怖いので…
野球が上手くても…練習をサボったりしていた部員がいたのだが…

そーいうヤツは…
副キャプテンに目を付けられて…
「説教」と言う名の…「暴力やシゴキ」があるわけで…
だから…なおさら練習に来なくなる…。
 
当然、先輩たちからの…
評価は低く…
いくら野球が上手くても…良い待遇はされるハズがないから…
 
マジメに練習に出ている生徒を…
先輩たちは…評価して、優遇してくれて…
僕なんかは…その点優遇された方で…
そーいう点では…すごく公平で、良かったと思う…。

人それぞれ…様々な考え方はあると思うけど…
本来、運動部って言うのは…
そーいうツラク、キビシイ部分も乗り越えてこなきゃいけないんだけど…

そーいう野球が上手くて…要領の良いヤツほど…。
塾があるとか…家庭の用事があるとか言って…
「下積み時代」を適当にやり過ごす…。

そーいうヤツは…
野球部の練習にはあまり出ないけど…

地元の少年チームの中学生の部とかで…
土日だけ練習や試合を優先して出ていて…
上手いこと…野球を続けてきたんですよね。

コッチは…先輩からイジられたり…
「玉拾い」とか…「声出し」とか…
「グランド走」や「筋トレ」とかばかりやらされて…

時には…怖い先輩から…
「説教」と言う名の…「暴力やシゴキ」を受けていたのにだよ…。


なんと同期の「新キャプテン」が…
そーいうヤツラ2~3人を…
野球が上手いから…と言って…野球部に戻したんだよ。

僕らの野球部仲間は…
正直…「え??」って思ったけど…

同じ年で…一応、野球部の友達だったから…
「まぁ~イイんじゃない…仲良く、楽しくやろうよ…。」
ってことになったのだけど…。
問題は…レギュラー争い…
今まで、マジメに練習に出てきたヤツがレギュラーになれるのか…??
それとも…あくまで実力だけを評価して…
今まで、マトモに練習に出てこなかったヤツがレギュラーになるのか…??
 
正直者が…損をするのか…??
要領の良いヤツが…徳をするのか…??
 
それは…これからの野球部の選手全体の…
モチベーションに関わるかも知れない…
難しい問題だった…。

 
「僕ら代」になって…
野球部の新しいスタートをきると…
 
スグに「新キャプテン」と…
野球部の顧問の「先生」立会いで…

「レギュラー・ポジション」や「背番号」を決める…
大事な時期になった…。

僕のポジションは…実は「ピッチャー」だった。

子供の頃から…友人同士の野球をやる時は…
いつも「ピッチャー(投手)」だったし…
できればそれで「4番を打ちたい」ってタイプだった…。

1年や2年の時は、「先輩」がいるので…
バッティング・ピッチャーをやったり、

レギュラー・ピッチャーでなくても…
たまに試合で、代打に出て…
その機会で、ヒットを打てば良かったし…

紅白戦の2軍チームの交代ピッチャーだったり…と…

先輩の受けも良かったので…
僕の希望どうりの「ピッチャー(投手)」で…
先輩たちは…僕を…使ってくれた…。

しかし…
今回のレギュラー争いで…

ピッチャー(投手)には、
同期で一人速球派の本格派がいたので…

僕は…まぁ~今までどうり…
「紅白戦の2軍チームの交代ピッチャーかな~??」ってくらいに思っていたのだが…。

後輩の1年生に…
少年野球で活躍した…イイ、ピッチャーがいて…

あと「新キャプテン」も…レフトを守っているけど…
実は…「ピッチャー志望」で…。なかなかの速球派。

つまり、僕は…
2番手どころか…
補欠の補欠の補欠って感じの…
「4番手」になっちゃうので…

それじゃ…まったく出番が無くて…
野球部にいても…ツマらないだろうから…

「セカンド(二塁手)とかやってみれば??」って…新キャプテンに言われて…
急遽、僕は…
「セカンド(二塁手)」の…ポジション争いに参加することに…。

ところが…

あの野球上手いけど練習に出てなかった…
要領の良い「復活組」が…入ったことで…
どこのポジションも…同期が重なっていた…。

セカンドも同様に、僕らの同期2年が3人、1年が2人いた…。

僕は…その「セカンド」ポジション争いの…
「新キャプテン」がノックを打ち、顧問の先生が見つめる中で…

「ポジション争い」に…負けてしまった…のだ…(涙)

僕は…普段のポジション(ピッチャー)と違い…
相手は…セカンドを得意とする選手だったから…
「セカンド」争いに負けても…
まぁ…仕方ナイだろう…と…(涙)
 
それも…実力差を感じる…
納得出来る…負け方だったので…。
まぁ~仕方がない…と思うが…
やっぱり…負けるのは…精神的にツライ…(悲)


それじゃ…今までマジメにやってきた…
「ノブユキ(僕)」が可哀そうだと…
「新キャプテン」が…
ライトのポジションで…
もう一度「ポジション争い」をしてくれた…。

ライトなら…取れるんじゃないか…??と…
そう「新キャプテン」も考えていたからの…
推薦と再テストだったのだが…。

僕は、そのライトのポジション争いで…
成長期に入った「大人の体」になりつつある…
中学2年生の僕の体に…
ある異変を感じた…。
「親の遺伝」…「親のDNA」ってヤツだ…。

「新キャプテン」がノックで…
フライを打ち上げた時…

僕は…「近眼」になっていて…
フライのボールの軌道が…はっきりとつかめなかったのだ…。

フライのボールの軌道が…
近眼の僕の目でも…はっきりとつかめた時は…
もうボールは…落下の軌道を描いていて…
慌てて動いても…もうボールは地面に落ちている…。


「あれ??」(僕、野球部の仲間たち)

僕の近眼の理由を知らない…みんなが…
「なぜ??あんな簡単なフライが…獲れないのだろうか??」と…
誰もが冗談だろう??と思っていた…。

「新キャプテン」が…

「何~ボケっとしてんだ~ノブ~!!
 今度は、マジメにとれよ~!!」(新キャプテン)
 
と言って…新キャプテンは…
僕の緊張をほぐそうと…
先ほどよりも…簡単なフライを打ち上げた…。

それでも…近眼の僕は…
高く上がった…ボールの軌道をつかめず…
ボールは…僕のスグ後ろに落ちた…。

「何~やってんだよ~ノブ~!!(叫)
 緊張してんのか~!!??
 リラックス!リラックス!
 ほら!もういっちょ~!!」(新キャプテン)

今度のボールは…僕の手前で落ちた…。

「ほら!今のは、ノーバウンドだろ!(ノーバウンドで取らなきゃダメだろ)

 もういっちょ!」(新キャプテン)


今度は、ゴロだった…
ゴロならボールが見えるので難なくさばいて…返球したが…

感のイイ「新キャプテン」は…

「続けて…フライ行くぞ!」(新キャプテン)

と言って続けてフライを打ち上げた…。

僕は…
ゴロは…まあまあだけど…
フライは…近眼のため…まったくの「素人」…。

同期の2年は…

「何やってんだ!ヘタくそ~!(怒)」

「バカやろう~!(笑)」

と言って…怒ったり…笑ったりしている…。


あまりの…ヤジの大きさに…
サッカー部も…
女子テニス部の部員も…
手を休めて…
僕を…見て…笑っている…よーだった。

(クスクス…(ヘタクソ))

1年生の中からも…「失笑」が出るくらいだった…。

僕は…自分の情けなさに…
恥ずかしくて恥ずかしくて…しょうがなかった…。

(ボールが見えない…)(僕)

普段、ピッチャーばかりで…
「外野」をまったくやらなかったので…

「近眼」になって…
野球にするのに不便になっていることを…
自分ではまったく気が付いてなかった…。

ピッチャーとかバッターとかの距離ならば平気だが…
フライになると…近眼で距離感がまったくつかめなくなる…。

もう…言い訳するよりも…
早く…この場から立ち去りたくなった…。

そんな僕に…
かなり失望した「新キャプテン」は…
「ラスト~!」と言って…

最後のフライを打ち上げた…。

ボールは…
軌道の見えない…僕の頭を…
大きく超えて…後ろに落ちた…。
これで…僕の「レギュラー争い」は…
皆の失笑を買い…失望され…
赤っ恥をかいて…
「ヘタクソ」のレッテルを貼られただけの…
「屈辱と挫折」を受けたに過ぎなかった…。
 
(レギュラー争いなど…はじめから受けなきゃ良かった…(悲)
 僕は…4番手のピッチャーに…
 満足すれば…良かったのに…
 こんな赤っ恥を…かいて…(恥)
 僕は…もう野球部には…戻れない…
 いや…もう…野球部なんかに…戻りたくは無い…(悲))(僕の心の中)
 
この「挫折」がきっかけとなって…
僕は…野球部を辞める決意をすることになるのだが…
 
その「決定的」になったことは…


(後編)につづく。