初恋another 第6話 初めての試合 【シーゲルの恋愛青春小説】 もう一つの「初恋3」(共学高校編)
初恋another(初恋アナザー) 第6話 初めての試合
【シーゲルの恋愛青春小説】 もう一つの「初恋3」(共学高校編)
※この物語はフィクションです。
(80年代前半を時代背景にした物語です)
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僕は…三浦信之…高校1年生…
東浜高校(通称:ヒガシ高)のラグビー部に入部して11日目となる今日…
北浜高校(通称:キタ高)との「交流戦」が始まった…。
僕らにとっては…初めての試合だ…。
校庭にあるメイン・グランドでは…
午前8時半から開会式が行なわれ…
午前9時~12時まで…野球部の試合が行なわれた…
そして昼の食事休憩をあと…
午後1時~3時まで…サッカー部の試合が行なわれて…
午後3時から5時までは…ラグビー部の試合が行なわれる…
「さあ~いよいよ~オレたちラグビー部の出番だ~
みんな~気合入れていくぞ~!!」(ラグビー部キャプテン土屋巧)
「気合~!!おお~!!」(僕らラグビー部)
僕らは大声で気合を入れてから…
更衣室代わりの教室から校庭に出ると…
そこには…観客の姿がほとんどいない…閑散とした静かなグランドであった…
「あれ~??
野球部とサッカー部の試合の時は…
見学している生徒や父兄、OBとかもいて…
観客がいっぱいいたのになぁ…??」(マルちゃん)
「応援に来てるのは…
ヤスの女友達二人と…
ノブさんのクラスメイト3人…
これじゃ~いつもの練習の時と変わらないなぁ…(残念)」(太っちょ山崎)
「おい!キタ高の連中が来たよ!!」(マサコ)
キタ高のラグビー部は…
40名以上部員がいて…ラグビー部の黒ジャージの揃いの上下を着て…
ぞろぞろと現れて…すぐにアップ(準備練習)を始めた…
「うーん…キタ高…お揃いの黒ジャージなんか着ちゃって…
キマっていて…部員も多いし…やっぱ強そうだわぁ…(心配)」(西尾さん)
「う…うん…強そう…(緊張)」(シンちゃん)
「よし!オレらもアップ(準備練習)するぞ~!」(キャプテン土屋巧)
僕らのラグビー部は…3年生と2年生は…
高校のカラーでもある…揃いの青ジャージの上下で練習をはじめた…
入部して間もない…僕ら1年の新入部員は…
いかにも「体操着」といったデザインの…
ダサイ…「黄緑色のジャージ」の上下を着てアップに参加すると…
キタ高のラグビー部の連中が…クスクスと笑い始めた…
そして…
「ダサイ…体操着…」と誰かが言うと…雪崩を打ったように爆笑を始めた…
カチンときた…元不良の「マルちゃん」が…
「テメーら…オレたちが…体操着だからって…
バカにして…笑ってんじゃねーよ!(怒)」(マルちゃん)
と言うと…
キタ高のラグビー部の生徒が…
「ねぇ~キミたち…体操着を着てるってことは…
もしかして…新入部員の1年生??(苦笑)」(キタ高のラグビー部員)
「そうだよ!悪りーか!!(怒)」(マルちゃん)
「ええ??入ったばかりの1年生??
まだ10日くらいしかたってないけど…
この試合に出るの??(苦笑)」(キタ高のラグビー部員)
「ああ~もちろん!!
オレを含めて…1年が5人…レギュラーで試合に出るぜ!!(自慢げに)」(マルちゃん)
「1年生が5人も??レギュラーで試合に出るの??(苦笑)
こんな落ちこぼれの不良みたいなヤツらが??(苦笑)」(キタ高のラグビー部員)
「何~!!(怒)」(僕ら)
「キミたち…すごい自信だけど…
ラグビーの経験は??
「あるわけねーだろ??
今日でみんな11日目だよ~!!」(マルちゃん)
「キミたち…これはラグビーの試合で…ケンカじゃないからね~(爆笑)
ケガをしないように…気をつけるんだよ~(爆笑)」(キタ高のラグビー部員A)
「バカ…ケガじゃなくて…死なないようにだろ~(爆笑)」(キタ高のラグビー部員B)
「ああはははは~(爆笑)」(キタ高のラグビー部員たち)
「んだ!!てめーら!!(怒)」(マルちゃん)
怒ったマルちゃんをみんなで必死になって取り押さえた…
「ちきしょう~!!バカにしやがって!!
アイツら…絶対に許せね~目にものみせてやる!!(怒)」(マルちゃん)
「よし!みんな集合!!
公式戦用のジャージ(ユニホーム)に着替ろ!!」(キャプテン土屋巧)
僕らはジャージの上下を脱いで…
公式戦用のジャージ姿になった…
そして…グランドの中央に行き…お互いに礼をしてから…
レギュラー選手はグランドに残って…各ポジションに散らばった…
相手の「キタ高」ラグビー部は…
黒のヘッドキャップ(頭を保護するラグビー用品)に…
黒と白の横縞のジャージに…
そして黒の短パンに…
黒と白の横縞のストッキングを履いている…
中堅チームらしい強そうなユニホームだった…。
そして我ら「ヒガシ高」ラグビー部は…
白のヘッドキャップに…
学校のカラーでもある青のジャージに…
胸元には「東浜」と白地で刺繍されている…
白の短パンに…
青のストッキング…
これを見た…
「西尾さん(西尾晴美)」の感想が…
「うーん…
キレイな色の青いジャージだと思うけど…
強そうには…見えないよねぇ…(残念)」(西尾さん)
「たしかに…(残念)」(不良少女マサコ)
僕らのチームの「主な出場選手(15人)」は…
【フォワード(FW)】
・フランカー(7番) 太っちょ山崎 1年生
【バックス(BK)】
・スクラムハーフ(9番) 僕「三浦信之」 1年生
・スタンドオフ(10番) キャプテン「土屋巧」 3年生
・ウイング(11番) ヤス 1年生
・センター(12番) 石川 1年生
・センター(13番) マルちゃん 1年生
残りの1番~6番は…2年生6人と、
8番、14番、15番は…3年生3人。
試合直前…
3年生で…キャプテンの土屋巧は…
僕のそばに来て…ポーンと肩を叩き…
「いいか…ノブユキ…
この試合は…全て…
オマエの出来次第にかかっている…」(キャプテン土屋巧)
「はい??」(僕:三浦信之)
「今までの練習は…辛く苦しいものだったであろうが…
この試合は…それ以上に…辛く厳しいものとなるだろうよ…」(キャプテン土屋巧)
「はい…??(驚)」(僕)
「オレが言っていることは…今は理解出来ないだろうが…
この試合が始まれば…スグにでもオレが言っていることがわかるだろう…
それも…イヤというほど…徹底して…ラグビーの辛さを知る事となるだろう…」(キャプテン土屋巧)
そして…
相手のキックオフで…いよいよ試合開始だ…
(つづく)
※この物語は…80年代前半ごろを時代背景にしたフィクションです!!